マクラーレンは、ホンダを切ることを考えており、メルセデスにF1エンジンの供給について打診したとするメディアの噂を否定はしていない。さらにはメルセデスと接触したのはマクラーレンの株主だとの情報も出てきた。悲惨なF1プレシーズンテストを過ごしたマクラーレン・ホンダに対して、大分部のオブザーバーは、今シーズンはザウバーより速いだけとの見方をしている。
そして、その非難の矛先は、3年間、マクラーレンに競争的なF1エンジンを供給できていないホンダに向けられている。英国紙 Sun は「マクラーレンはエンジンの仕様についてメルセデスと話をしたとみられている」と報道。ドイツの Auto Bild は、より詳細な情報として、ダイムラーと個人的な付き合いがあるマクラーレンの株主であるマンスール・オジェが、メルセデスのF1エンジン使用について問い合わせたと報じている。スペインの El Confidencial は、メルセデスだけがマクラーレンの選択肢ではないとの情報源のコメントを伝え、「(マクラーレンの)電話は熱くなっている」と報じた。だが、マクラーレンの状況は、ホンダとのパートナーシップから入る年間1億ドルともされるスポンサー契約にとって難しくなっていると考えられている。元マクラーレンのF1ドライバーであるマーティン・ブランドルは「彼らはホンダが自ら手を引かない限り、ホンダを切ることはできない。ホンダはブラウンにしたように莫大な小切手を残していくことはできない」と Daily Mail に述べた。「彼らは、技術的にも財政的にもかなり統合されており、彼らはそれを通して働かなければならない」実際、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「マクラーレンが常にしてきたように契約を守る」と主張している。だが、メディアは、マクラーレンとメルセデスとの間の最初の接触は実際に起こったと主張している。El Confidencial は「僕たちが必要としている改善は何に依存している?」とのフェルナンド・アロンソの発言を紹介。「最高のレベルで大きな決定がなされるか次第だろう」メルセデスは、この件についてコメントしていないが、マクラーレンの広報担当は「冬季テストは困難で残念なものになりました。我々はホンダと欠点や不十分だった点への対処に取り組んでいます」とSky Sport にコメント。「我々はホンダとともに選択肢を検討しているところです。メディアの推測についてコメントすることはありません」と語り、波紋を呼んでいる。ホンダ 「マクラーレンとの契約解消もF1撤退も考えていない」