マクラーレンは、ホンダがF1エンジンの問題を解決できない場合に備え、パワーユニットを利用する可能性についてメルセデスに問い合わせたと BBC が報じられている。今年のF1プレシーズンテストでは、ホンダのF1パワーユニットは信頼性問題とパフォーマンス不足が露呈。マクラーレン・ホンダは開幕戦にむけて危機的な状況に陥っている。
マクラーレンとホンダの契約は2024年まで有効とされており、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは契約を全うすることになると述べていたが、マクラーレンはホンダとの契約を解消するとの報道が盛んになされている。報道によると、マクラーレンはメルセデスに“非公式かつ簡潔”ではあるが接触したとされ、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、元パートナーであるマクラーレンと仕事をすることにオープンだとされている。メルセデスには、マノーに供給する予定だったカスタマーエンジンがあり、ホンダが改善を示さなかった場合には今シーズン後半という早い段階でマクラーレンのためにF1エンジンを準備することができる。メルセデスとの噂についてマクラーレンの広報担当は「ホンダと一緒にオプションを検討していますが、我々がメディアの憶測にコメントすることはありません」と述べた。ホンダは、ドライバーの給料を含めて年間1億ドル(約113億4000万円)を支払っているとされ、マクラーレンはF1エンジン供給元を変更するまでにそこを検討することになる。今年、マクラーレンが将来のための明白な解決策が見いだせずにもう一年競争力のないシーズンを過ごした場合、ザク・ブラウンが取り組んでいる2018年のタイトルスポンサー獲得は難しくなる。また、フェルナンド・アロンソもた他チームへと移籍することになるだろう。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソについて「彼は競争力を望んでいる。彼は、世界、そして、自分自身にそれを示す才能があるからね」とコメント。「我々は彼を満足させたままにしておくために競争的である必要がある。もし、我々が競争的であれば、彼は満足するだろうし、そうでなければ、彼は自分自身で決断することになるだろう」また、ホンダではなく、メルセデスのままだったら「我々は再び勝っていただろうね」 と述べていた。
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