マクラーレン・ホンダは、1回目のF1プレシーズンテストでのパフォーマンスが望んでいたものには遠く及ばないことを認めた。ホンダの新型F1パワーユニットは、バルセロナテストで信頼性でもパワー面でも大きな進歩を示しておらず、マクラーレン・ホンダはフラストレーションの溜まるスタートを切った。
3月24〜26日に開幕するF1オーストラリアGPまではあと4日間のテストしか残っておらず、マクラレーン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、状況はまったく有望ではないことを認めた。「素晴らしいものではなかったし、我々が示したかったレベルにはほど遠い」とエリック・ブーエリは Autosport にコメント。「あまり走行することができず、十分に走り込めなかった。走れたとしても、必ずしもパフォーマンスを発揮できていたわけではない」「それでも、我々は数マイルをカバーしたし、クルマでの作業を開始し、どのように機能するかを理解していっている」初日2日間の燃料タンクとエンジンの信頼性問題はマクラーレンの貴重なマイレージを犠牲にした。走行距離はメルセデスやフェラーリの半分以下であり、トロ・ロッソをわずか数周上回っただけとなっている。またホンダは、オーストラリアGPで走らせるエンジン仕様に懸念を抱いていることを認めている。エリック・ブーリエは、残りのテストでチームとしてメルボルン前までにやりたかった全てのことをキャチアップすることはできないだろうと認める。「我々が失った時間を埋めるためのソリューションはない」とエリック・ブーリエはコメント。「今後、我々は要点に触れ、把握する必要のあるリストを最優先させる必要がある」「残念ながら、シーズン序盤の金曜日のいくつかは、ここれやるべきだったテストセッションとして使われることになるだろう」「埋め合わせられるものはないし、時間を作ることはできない。時間を失えば、それは失われる」エリック・ブーリエは、マクラーレンのシャシーはパフォーマンス目標に達していると頑なだが、今年の成功はホンダが状況を好転させられるかにかかっていると語る。2017年の目標について質問されたエリック・ブーリエは「どれについて話をしているかによる。我々マクラレーンが自分自身に設定したゴールはほぼ全てが達成されている」とコメント。「だが、コース上での我々の目標は異なる。ホンダが今週目にしたものに関して、もう少し状況を正しくしてくれるのを待つ必要がある」