ロン・デニスが、マクラーレン・テクノロジー・グループの会長兼CEOを辞任したことが発表された。ロン・デニスは、1980年以降、マクラーレンに関与してきたが、1月に契約期間が終了する前にガーデニング休暇を取ることが株主によって決定された。ロン・デニスは、中国のコンソーシアムから資金を調達して株式を買収しようと試みたが失敗。権力争いが繰り広げられてきた株主の反感を買った。
ロン・デニスは、そのような動きを阻止するためにロンドンの高等裁判所を訪れたが、その要求は却下されていた。65歳のロン・デニスは、マクラーレン・テクノロジー・グループとマクラーレン・オートモーティブの株式を保有し続け、取締役として同社に残る。現在の株主構成は、ロン・デニスが25%、TAGグループ代表で共同オーナーのマンスール・オジェが25%、そしてバーレーン王室の投資ファンド、マムタラカト社が50%となっている。ロン・デニスは「マクラーレの他の主要株主であるTAGの代表とマムタラカトが、ビジネスに及ぼす潜在的な結果について残りのマネジメントチームから強い警告があったにも関わらず、私をガーデニング休暇に置くことを強いたこの決定に失望している」とコメント。「彼らが述べた理由はまったくの偽りだ。私のマネジメントスタイルは常に同じだマクラーレンを自動車及びテクノロジーグループにすることだ。マクラーレンは20回のF1世界選手権を制し、年間8億5000万ポンドにビジネスを拡大してきた」「その時間を通して、私はマクラーレンをテクノロジーの最先端に保つために優秀な同僚と密接に働いていた。彼らには常に心から感謝いている」「最終的に、このプロセスを通して、TAGもマムタラカトもマクラーレンに対する私のビジョン、成長のポテンシャルを共有していないことが明らかになった」「だが、私の一番の懸念は、私が構築してきたビジネスと3500人の従業員だ。私は両社の株主保有を使い、両方の取締役として、マクラーレンの利益と価値を保護し、その将来を形づくる手助けをしていく」「そのうえ、マクラーレンとの契約義務の期限が切れた後は、新しい技術投資ファンドを発表するつもりだ」「それは、近年私がオファーされてきたが、既存ビジネスにコミットしている間は始めることができなかった多くの商業的な機会を追求するために、外部の投資とともに、私の専門知識、財源を利用するものだ」ロン・デニスは、1981年からマクラーレンを率いており、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、ルイス・ハミルトンなどのドライバータイトルと7回のコンストラクタータイトルを獲得してきた。