マクラーレンのロン・デニスは、ジェンソン・バトンのF1キャリアが終わったわけではないと強調した。 ジェンソン・バトンは、2017年にストフェル・バンドーンとフェルナンド・アロンソのリザーブドライバーとしてスタンバイする役割を担う。また、フェルナンド・アロンソの今後の契約動向によっては、2018年にレギュラードライバーとして復帰するというオプション契約も交わしている。
しかし、その中心的な役割は来年の広範囲におよぶシミュレーションおよび開発作業になる。 ロン・デニスは、今回の契約がグリッドで最も経験あるドライバーであるジェンソン・バトンに、マクラーレン・ホンダのプロジェクトに深く貢献しながら再びエネルギーを集中するための時間を与えると考えている。 「混乱を避けるため、引退という言葉は忘れて頂きたい」とロン・デニスは述べた。 「そういう意味ではない。我々が言っているのはそういうことではない。ジェンソンはこれから2年間におけるチームのドライバーの一人だ。ジェンソンが何らかの理由でドライブを必要とするのなら、彼はドライブするだろう」 「であれば、何を意味するだろうか? 我々にはこれ以上ない準備が整ったドライバーがいるということだ。レースや予選などあらゆることを見ると、ジェンソンはグランプリ優勝以上のことが可能なドライバーであるとともに、今はワールドチャンピオンシップで優勝できるドライバーであることに全く疑いはない」「だが、それは身体的なことではなく、メンタルな部分だ。勝利への決意がないということではなく、ただF1にいる上で繰り返される軋みだ」 ロン・デニスは、ジェンソン・バトンがレギュラードライバーとして戻ってくる可能性があることを強調している。しかし、1998年と1999年にマクラーレンでドライバーズタイトルを獲得したミカ・ハッキネンは、2002年を休養のシーズンとしていたが、結局チームに復帰することなく、そのまま引退した。「たしかに、かつて休養したドライバーが復帰することはなかった」とロン・デニスも認める。「ジェンソンはレースで優勝することができるドライバーで、タイトル獲得の経験もあり、フィジカルも問題ない。精神的にも落ち着いた人間で、いつでも準備ができている」ロン・デニスは、自身とジェンソン・バトンがともに新しい役職に合意したし、将来的なドライブの可能性を含む合意内容をジェンソン・バトンが自分のためになるように活用できると考えている。 「我々は話し合いを行った。実際、きわめて実用的で合理的なソリューションだ。ジェンソンが心のバランスを取り、再び確立してから将来を見てみよう。これまでに1年のオフを取った他のドライバー、プロストやライコネンなどのドライバーとの微妙な違いは、彼らには契約がなかったということだ」 「彼らは立ち去り、そして戻ってきたが、今回のような契約はなかった。従って、きわめてクリエイティブで想像力に富んだ契約であり、我々の双方にとって実にうまく機能する。彼は微笑んでいたし、この件についての話し合いには浮き沈みがあり、エモーショナルな対話だった」「我々組織のあらゆるレベルからサポートされており、それはホンダも同様だ。現時点で我々のチームに内在する環境に対するパーフェクトなソリューションだと思っている」関連:マクラーレン・ホンダ、2017年のストフェル・バンドーンの起用を発表
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