マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2017年にジェンソン・バトンとストフェル・バンドーンのどちらを起用するかの決定に感情を挟んではならないと述べた。ジェンソン・バトンの契約は今シーズン末で期限を迎えるため、マクラーレンは、フェルナンド・アロンソのチームメイトとしてジェンソン・バトンを保持するべきか、もしくは急成長中の若手ストフェル・バンドーンを起用するべきかという厳しい判断を迫られている。
マクラーレンは、すでにライバルチームにストフェル・バンドーンに手を出さないように伝えている。マクラーレンは、望めばバンドーンをチームに留まらせる契約オプションを有している。今年初め、エリック・ブーリエは、決定は9月に行われると述べており、マクラレーンのマネジメントがいかに厳しい決断をしなければならないかを十分に承知している。だが、エリック・ブーリエは、マクラーレンは合理的な理由で決断することが重要だと語る。「我々は決定を行わなければならない。それがマクラーレンの戦略になる」とエリック・ブーリエは説明。「いくつか賛否があるが、ロン(デニス)、私自身、そして株主は、感情に動かされてはならない」「それはファンやスポンサーを動かすことかもしれないが、我々は感情的になってはならない。今年、来年、それ以降にマクラーレンが何を成し遂げたいのかについて合理的にならなければならない」マクラーレンは、ストフェル・バンドーンとの長期的な戦略、ジェンソン・バトンとの短期的なポテンシャルのどちらを支持しているかと質問されたエリック・ブーリエは「両方を持ち合わせている必要がある」とコメント。「過去2年でマクラーレンが行ったのは深い変化であり、現在、F1には新しいプレイヤーとしてホンダが加わっている。我々はそれを中・長期的にやっていくことができる。なので様子を見てみるつもりだ」