マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、チームは非常にスリムな組織に変貌を遂げており、政治的な要素を取り払うことができたと語る。エリック・ブーリエは、舞台裏でチームを変形させ、成功を蘇られるための現代的な作業方法を確立させるためにマクラーレンで2年半を費やしてきた。
進歩は比較的遅く、エリック・ブーリエは、マクラーレンがまだ表彰台の頂点に戻っていないことに“満足していない”と認めるが、正しい作業経験を積んだと確信している。「勝つためにレースをしているが、もちろん、我々にはまだ勝利を争えるパッケージはない。それを持たない限り、絶対に満足することはない」とエリック・ブーリエはコメント。「それでも、チームは劇的に変化しており、進化の度合いには満足している」「技術面を率いるピーター・プロドロモウ、ティム・ゴス、マット・モリスといった人々のチームは一丸となって非常にうまく働いている。「我々がいかに穏やかだったかに気付いたと思うし、我々の周りに噂話はない。通常、噂話がないのは物事がうまくいっているからだ」「我々には非常に協力的で共同での作業方法がある。それはマクラーレンにとっては新しかったが、マクラーレンのDNAを変えることなく、我々はこの新しいモデルに移行した。それが私の願望だったし、うまくいっている。それには満足している」「以前と比較して、我々はマクラーレンの作業方法をシンプルなものに変えた。我々はベストを尽くして、弱点を改善している」「非常に政治的であり得たモデルから、政治や嘘をなくした」エリック・ブーリエは、フェラーリの舞台裏で起こっている問題が、マクラーレンから取り去ったものに似ていると感じている。「私の哲学はエンストン(ロータス)やDAMSにいた頃と同じだ」とエリック・ブーリエは語る。「人々を快適に働かせて、前に進めることができれば、それらの挙げる成果は素晴らしいものになる」「だが、あまりに多くのバイパスやアップダウンは避ける必要がある。それはチームを殺してしまうからね。それが赤いチーム(フェラーリ)で起こっていることだ」「だが、それには時間がかかる。ロス・ブランスを見て欲しい。フェラーリを勝者にするのに数年かかったし、メルセデスをその位置に導くのにも数年かかった。それはレッドブルも同じだ」エリック・ブーリエは、マクラーレンが採用したアプローチが、2017年以降にうまくいくための前兆であると感じている。「現在、チームは無駄がなくなっている。小さくなったという意味ではなく、影響の少ない方法で無駄がなくなっている」「チームは優れており、フレキシブルでクリエリティブだ。私はそれらを信頼している。来年にむけて全てがポジティブに見えている」「非常に目まぐるしい過去2年間で我々が進んできた道を見ることができると思う。今、我々は近づいている」