マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1中国GPの決勝レースを振り返った。マクラーレン・ホンダは、今週末を通してマシンに速さがあることを示し、両ドライバーともトップ10圏内で懸命にプッシュした。しかし、わずかの差で入賞を逃し、中国GPを12位(フェルナンド・アロンソ)および13位(ジェンソン・バトン)で完走した。
レースが進むにつれて、MP4-31 にはトップ10圏内の他チームのマシンほどのペースを発揮できなくなっていった。エリック・ブーリエは「結局、今日はポイントを獲得できるほどの十分なレースペースが我々にはなかった。我々より前のポジションにいた他チームのマシンが高い信頼性を備えている状態ではそれはなおさらのことだ」とコメント。マクラーレン・ホンダは、は完ぺきなピットストップを合わせて5回行い、各ドライバーにそれぞれ別の戦略を採用したにもかかわらず(アロンソは2ストップ、バトンは3ストップを実施)、両ドライバーは数秒差でフィニッシュした。「それでも、今日はフェルナンドもジェンソンも、それぞれのレース戦略を最大限に活かすことができた。両ドライバーが56周を懸命に走行し、テール・トゥ・ノーズというわずかな差で完走したことは、フェルナンドが2ストップ戦略を効率的かつ最大限に活かしたのに対し、ジェンソンはさらに攻めに出る内容となった3ストップ戦略を最大限に利用したことを裏付けるものだ」「ストレートでのスピードはまだ改善する必要があるものの、両マシンのパワーユニットは、この3日間、今日の決勝、昨日の予選、およびその前に実施されたすべてのフリー走行において、高い信頼性を示した。なので、ホンダにいる我々の仲間がそれを成し遂げたことは称賛に値する」「また、我々はホンダが現在進めているパワーユニットの開発には勇気付けられる思いであり、その結果として、我々の全体的なパフォーマンスが早急な改善を続けることに自信を持っている」「オペレーション面では、今週末に我々がミスをすることはなかったし、ピットクルーはいつも通り冷静に対処してくれた。みんな、よくやった!」「 最後になるが、4つ目かつ最後のスティントでジェンソンのマシンにオプションタイヤを装着すると、彼はすぐに飛ぶようなスピードで走り始め、46周目にはその時点での最速ラップタイムをたたき出した。これは励みになる結果だったし、それ以降に、上海インターナショナル・サーキットを元気に走り抜けるジェンソンがオーバーテイクされたのは、他チームのドライバー2人だけだった」
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