マクラーレン・ホンダは、過去の輝きを取り戻すために、今シーズン、大きな進歩を遂げられると確信している。マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、プレシーズンのデータから結論を導くことは拒みつつも、今年マクラーレン・ホンダが着実に順位を上げることができると楽観的に捉えている。
「具体的な数字を言うことはできない。それはまだ時期尚早だ」とエリック・ブーリエはコメント。「だが、我々は大きな改善を果たしているし、大きく進歩を遂げている」「そして、今年は大きな進歩を遂げるだろう。エンジンメーカーにとってより多くの自由があることが影響していくと思う。目標やタイミングを変更することができる」「間違った期待を抱きたくはないのは確かだ。それはドライバーを含めた全員にとって良くないことだ」ホンダは、F1プロジェクト総責任者が新井康久から長谷川祐介へと変更になったが、エリック・ブーリエは、マクラーレンとホンダは同じ方向を向いていると考えている。「長谷川さんは初テストに参加していた。彼とじっくり話す機会があり、我々は達成したいものについて同じ理解があることがわかった」だが、エリック・ブーリエは、改善と進歩はパートナーであるホンダだけが握っているのではなく、マクラーレン自身も2016年も約束を果たしていく必要があると強調した。「マクラーレンに関する限りでは、我々はクルマを大きく進化させるために非常に懸命に取り組んできた。我々はあらゆる手段を尽くした」「昨年のクルマを本当に詳細まで分解し、弱点を修正することに努めてきた。初テストの分析はポジティブだ」「我々はクルマ自体を本当に改善させた。我々はそれに匹敵するエンジンがほしい」ホンダは、2回目のプレシーズンテストに実戦仕様にむけたアップデート版のパワーユニットを投入。フェルナンド・アロンソが93周を走行し、3番手タイムを記録した。テスト2日目はジェンソン・バトンが走行を担当。新しい空力パーツを導入する。