マクラーレンは、メルセデスやフェラーリに対抗するべく“大きなステップ”を計画しているとロン・デニスは語る。F1で2番目に成功を収めているマクラーレンだが、ホンダとのパートナーシップを復活させた今年、10チーム中9位とチーム史上最悪のパフォーマンスでシーズンを終えた。マクラーレンは2012年以降、勝利を収めていない。
ライバルが著名なパートナーを惹きつけるなか、タイトルスポンサーのないマクラーレンは、チャンピオンシップの賞金面でも数千万ドルを失う。しかし、ロン・デニスは、グループ全体としてはうまくやっており、1.5億ドル以上の資産価値があると語る。自身の株式保有、そして、バーレーンの持株会社マムタラカットの株式の一部を取得したかどうかを質問されたロン・デニスは「株主としての我々の目的は、常に成長について考えることだ」とコメント。「誰がどれくらい所有しているかについて関心があるのは完全に理解できることだが、現在我々が進めている実際のプロセスは、いかに大きく、強くできるかだ。他のプレーヤーが備えているリソースに匹敵するためにどのように組織を築いていけるか?」昨年、マクラーレンは、“マクラーレン・テクノロジー・グループ”に社名を変更し、自動車会社と応用テクロノロジー、ならびにF1チームを編入した。F1は、現在ビジネルの34〜38%を占めている。ロン・デニスは、「我々は財政的に非常に強い」とし、利益の再投資が成長を遂げる方法だが、マクラーレンは“完全に異なる”アプローチに目を向けていると述べた。「少なくとも4ヶ月間、そのことが私の心を集中させている。グランプリで私を見かけなかったのはそれが主要な理由だ」とロン・デニスは説明する。「我々がそこにたどり着く限り、そこにたどり着ければ、マクラーレンとして大きなステップを果たすことができると考えている。我々はそれをメディアに共有する予定だ」たとえ環境はチャレンジングであり、また今年のパフォーマンスによって彼らのアドバンテージが食い物にされたとしても、ロン・デニスは、マクラーレンはスポンサーへの料金表において“非常に強い”ままだと主張する。「最悪なのは、料金表を下げる状況になることだ。そうなれば、全てが制御できないほど回っていく」とロン・デニスはコメント。ロン・デニスは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが、2016年にはグリッド後方で苦しむことはないと頑固だ。「我々は自分たちの位置をわかっており、来年の開始時にいる位置についてかなりの自信を持っている」とロン・デニスは断言する。「我々はとにかく大きな負担を負い、批判を受け、もう少し懸命に取り組んでいかなければならないが、その大部分は確実に正しい方向に進んでいる」前年度のランキング順でチームのホスピタリティユニットが配置されることに言及したロン・デニスは「モーターホームがどの位置になるかはわかっているが、クルマがそのポジションに合致するとは思っていない」と述べた。