ホンダがレッドブルにエンジンを供給することにマクラーレンが消極的なのは、ホンダをF1に引き戻すためにマクラーレンが大変な努力をしたためだとエリック・ブーリエは述べた。2016年に競争的なエンジンを望んだレッドブルは、ルノーとの契約を解消することにしたが、現状では来シーズンのエンジン供給元がいない状況となっている。
フェラーリとメルセデスに供給を断られたレッドブルは、契約を求めてホンダに接近した。しかし、マクラーレンにはホンダが他チームに供給することを拒否する権利があるという。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、自分たちが苦労してホンダとの契約をまとめたにも関わらず、それをライバルにさらわれ、彼らを有利にするのは不本意だと述べた。「何と書かれようが構わない。誰しも各々の意見を持っている」とエリック・ブーリエは述べた。「真実を言おう。我々はホンダを望み、ホンダはオフィシャルパートナーシップとして我々と働くことを望んだ。我々は、ワールドチャンピオンになるための唯一の方法はワークスパートナーを持つことだと信じている。エンジンマニュファクチャラーのカスタマーでいてはワールドチャンピオンにはなれない」 「だから、これは我々が自分たちで勝ち取った特権だ。F1にホンダを引き戻したのは我々であり、それを誰とも共有したくはない。それだけのことだ。だが、これ以上コメントしない」 バーニー・エクレストンは、ホンダは他チームへの供給に前向きだが、マクラーレンのCEOであるロン・デニスがレッドブルとの契約に拒否権を行使したと語った。 「率直に述べれば、現在のところホンダは彼らにエンジンを与えてもいいと考えているようだ。だが、デニス氏はそうすべきでないと考えている」とバーニー・エクレストンは述べた。「ホンダにはFIAと私自身の間で、1年目は1チームにエンジンを供給し、2年は2チーム、3年目は3チームに供給することを認めるという合意があるが、どういうわけかそこに彼らが関与してきて、ロンに拒否権が渡ってしまった。そして、彼はレッドブルを拒否している。彼らがライバルになると考えているのだろう」 バーニー・エクレストンは、レッドブルが1年休養して、2017年に戻ってくるのであれば歓迎すると述べた。FIAは2017年に独立系チームのために低コストの代替エンジンを導入しようと計画している。 「彼らが休みたいというなら、1年でも2年でも3年でで、いつでも復帰を歓迎する」