マクラーレン・ホンダは、F1イタリアGPの決勝レースで、ジェンソン・バトンが14位、フェルナンド・アロンソはリタイアだった。ジェンソン・バトン (14位)「スタートは良好で、1コーナーでは数台のマシンを捕らることができた。最初のラップ全体が良かったと思う。多数のアクシデントがあったけど、僕は9番手にまで順位を上げることに成功した。その後は、残念ながら、他のマシンが通り過ぎるのをただ待っている状態だった」
「以前はオーバーテイクの可能性はないと考えていた場所で他のドライバーに追い抜かれていたので、各コーナーへの進入時にミラーを確認しなければならず、その点が少し難しかった。レース終盤には、チームメートと良いレースを展開するチャンスを逃した。僕たちは既に3周にわたって少しばかり良いバトルを繰り広げていたけど、残り6周というところでフェルナンドがリタイアしてしまった。その後も2人の間で良い戦いができたと思う。他チームのマシンが僕たちを追い越すのは簡単ですが、僕たちがお互いにオーバーテイクし合うのは容易ではないので、かなり楽しむことができたはずだ」フェルナンド・アロンソ (リタイア)「今日は好スタートを切りたけど、1コーナーで他のマシン同士の接触があり、それによってスローダウンすることになった。その後、2つ目のシケインでジェンソンのマシンに接近したものの、最終的には自分が得たメリットをすべて失う形となった。今日は可能なチャンスをすべてカバーするために、ジェンソンと僕は2つの異なるタイヤ戦略を採用した。最初に装着したプライムタイヤはオプションタイヤよりも1秒遅いため、第1スティントはペースが遅かったけど、その後の第2スティントではペースが少し上った。レース終盤にパワーを失ったような感触があり、さらに損傷が発生するのを回避するために、マシンをリタイアさせるように指示された。ポイント圏外の順位で走行していたので、懸命な判断だった」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「モンツァとスパ・フランコルシャンが我々のマシンに最も合わないサーキットであることは分かっていましたが、それを両サーキットで証明する結果となりました。ここイタリアでは、我々の努力に対して目に見える形で成果を残すことができず、それは関係者全員にとって受け入れがたい事実です。今回は我々にとってストレスの溜まる週末でした。外から見ても分かるほど、チーム内は痛々しい状況でした。ただ、我々はこれからウォーキングおよび日本のさくらに戻り、いつか上位陣に返り咲くために、引き続き精力的に仕事をするつもりです。次戦のシンガポールで、すばらしいしいことが起こると予測しているわけではありません。ただ、スパ・フランコルシャンやモンツァよりはシンガポールのストリートサーキットの特性が我々のマシンに少しでも合うことを願っています」関連:F1イタリアGP 結果:ルイス・ハミルトンが圧勝