現在、タイトルスポンサーがついていないマクラーレンは、今季の成績悪化によって、さらに厳しい財政状況を迎えることになるかもしれないと Sunday Times が報じている。今年からホンダとタッグを組んだマクラーレンは、コンストラクターズ選手権9位と低迷している。 しかし、FIAは今季のマクラーレン・ホンダがペナルティなしで5基目のエンジンを使用する案を承認。
ホンダは今シーズンの残りトークンを大幅なアップグレードにつぎ込んでくることが予想される。ホンダのF1プロジェクト総責任者である新井康久は「データを分析して、シーズン後半戦に前進するためにトークンを使用すていくことに全力を尽くさなければなりません」と El Confidencial にコメント。El Mundo Deportiv は、早ければF1ハンガリーGPに持ち込まれる可能性のあるアップグレードが、70馬力に相当するのではないかと推測している。 だが、トップとの大きな差や、成績に準じて賞金が与えられることを考えれば、今季、マクラーレンの財政へのダメージはすでに避けられないものになっている。それだけでなく、ボーダフォンが離脱する際に後任のタイトルスポンサー料の引き下げを拒否したマクラーレンに現状で新たなスポンサーが見つかる気配はない。 ある業界通は「このようなことになってしまうとは驚くべきことだ。彼らは当時5,000万ポンド(約95億6,000万円)の3年間契約を手にすることができたかもしれない。つまり、1億5,000万ポンド(約287億円)が予算から失われているということになる」と述べた。「現在、その結果が表れており、彼らは振るわぬ2シーズンを過ごし、今季はまったく恐ろしいことになっている。スポンサーは、価格を指定することができるし、もしくは立ち去ることもできる」 マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエはこの状況を認識しているという。 「(2015年は)我々の内部の収益にダメージを与えるだろうし、それをカバーする方法を探さなくてはならない」
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