マクラーレン・ホンダは、MP4-30の故障したMGU-Kコンポーネントを再設計する必要があるため、土曜日まで完全なF1テストプログラムを実行できないかもしれない。テスト初日の午前中、ジェンソン・バトンは21周を走り、6番手タイムを記録した。しかし、シールの不具合によるMGU-Kの問題により、パワーユニット全体の交換が必要になり、テストを切り上げた。
ホンダは、エンジンを交換しなければならず、関連したコンポーネントを再設計するまで、問題が再発しないという保証はないと述べた。この問題により、マクラーレン・ホンダは金曜日も走行できない可能性があるという。そのため、ジェンソン・バトンが2日間とも走行が損なわれることを防ぐために、金曜日にフェルナンド・アロンソを走らせるという。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は「MGU-Kのシール破損があり、走行を中止せざるを得ませんでした。」とコメント。「問題となる箇所を修復するには、パワーユニットの載せ替えが必要で、かなりの時間がかかるため、今日のプログラムは終了しました」「問題再発の原因をつぶすためには、デザインし直した部品が必要ですが、残念ながら土曜日にならないと届かないため、明日の走行では同様のトラブルが発生する可能性もあります」新井康久は、再び故障する可能性はあるが、ホンダとマクラーレンは、金曜日を有効活用するために全力を尽くすと述べた。「このような問題は全てテストの一部ですが、夜通し作業をして改良を行い、明日のフェルナンドの走行が有意義なものになるよう、がんばります。土曜日には問題が解決し、両ドライバーが思う存分走れるようにできればと思っています」