マクラーレンのロン・デニスの表情にまだ焦りの色はない。ヘレステスト最初の2日間で12周しか走行できていなかったマクラーレン・ホンダは、ヘレステスト3日目の午前中に32周を走行。しかし、再びトラブルによってテストを切り上げている。しかし、マクラーレンは、“サイズ・ゼロ”カーと呼ぶ小さなホンダ製V6エンジン周りの超スリムなパッケージングに満足しているという。
2日(月)にスローペースで周回したバトンは「僕たちが走りまくれると思っていなかったのは確かだ」とコメント。また、ロン・デニスも、MP4-30のみならず、ホンダのターボデザインにも楽観的な様子だった。 一部では、カバーの下に隠されたホンダのアーキテクチャーは、フェラーリやルノーよりメルセデスに似ていると推測されている。 ロン・デニスは「ヘレスに持ち込まれたエンジンは、レースで使用されるものより2〜3ステップ手前にあるものだ。だからこそ、最後のテストまで開発を続けようではないか」と Diario Sport に語った。「チームの全員にとってのキーワードは忍耐。とにかく、我々はほぼ全員が予期していたフラストレーションに耐える必要がある」ロン・デニスは、MP4-30の“細部のレベルと精度はこれまでマクラーレンが成し遂げてきたことを超えている”という。 「それに加えてERSと我々が使用するテクノロジーの周辺にかなり取り組んできた。その一部は以前には存在さえしなかったものだ。オーストラリアでさえ、我々にはまだわからないことがあるだろう。2〜3レースは待たなくてはならない」 しかし、チームの外部では懸念する声が聞かれる。Marcaの記者マルコ・カンセコは、ホンダのエンジン音が「強くてラフ、これまで我々がF1で聞いてきたものとは程遠い」とレポートした。「それがパワーユニットの力の証なのか機能不良の結果なのかは、じきにわかるだろう」
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