フェルナンド・アロンソが、フェラーリを離れ、2015年にマクラーレンへ移籍する可能性が高まった。レッドブルは4日(土)、セバスチャン・ベッテルがチームを離れ、ダニール・クビアトを後任を務めることを発表。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍が決定していることを示唆しており、フェルナンド・アロンソのレッドブル移籍の線も消えた。
スペインの Cope は、マクラーレンがアロンソに年間5,000万ユーロ(約68億8,000万円)の巨額オファーしているおり、両陣営はすでに契約に合意していると報じている。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2015年にホンダとのワークス体制になることがマクラーレンをチャンピオンシップの本命にする可能性があると考えている。エリック・ブーリエは「様々な理由でそうだと思う。新しいエンジンパートナーを迎える来シーズンにはグリッド上に存在する3つのワークスチームのひとつになる。これが形勢を一変させるだろう」と鈴鹿で述べた。3日(金)にはマクラーレンが来年2月の公式プレシーズンテストを前に、V6ホンダエンジンを暫定テストカーに乗せる準備をしていることが判明しており、フェルナンド・アロンソ確保の可能性を強めているかもしれない。 ホンダのF1プロジェクト総責任者である新井康久氏は「マクラーレンとホンダはパワーユニットシステムを試すために、実験的なテストマシンを設計し、製造できるよう協力して取り組んでいます」と明かした。 一方、今月末にセルジオ・マルキオンネと交代することが決まっているフェラーリの現会長ルカ・ディ・モンテゼーモロは、パリ・モーターショーの会場で「日本で今この瞬間に、アロンソはフェラーリと将来について話し合っている」と述べている。「それがどういう形であれ、我々は彼とフェラーリにとって最良のソリューションを見つけると確信している」 だが、すでにフェルナンド・アロンソと最も近しい同僚たちが別れの言葉を交わす段階に入っていると各メディアが報じており、ルカ・ディ・モンテゼーモロは次のように続けた。 「私はアロンソに感謝しなければならない。なぜなら、彼が残留するかどうかを問わず、彼はフェラーリのために多くのことをしてくれたからだ。我々には契約があり、互いへの深い敬意をもって、これから数日の話し合いで最終決断を下すことになる。彼が残ると言ったら、我々はハッピーだ。共にコラボレーションを終わらせると決めたなら、できる限り最良のやり方でのことだろう」また、セルジオ・マルキオンネもフェラーリとフェルナンド・アロンソの関係が終わりに近づいていることを示唆している。「フェラーリはどのパートナーよりも重要だ。我々のプライオリティは明確に定義されている。会社、ブランド、そしてすべての人々が何よりも上だ」
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