マクラーレンは、2015年のドライバーラインアップ決定を急いでいない。ロン・デニスは、起用できるドライバーが明確になるまで待つつもりのようだ。 F1パドックでは、マクラーレンがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を口説いているとされているが、チームもドライバーもその噂を否定している。
ロン・デニスは、2015年のドライバーがすぐに決定するとは予想していないと明かしつつ、シーズンが終わるまでには決まる可能性を示唆している。「いつと決まっているわけではないが、シーズンが終わるまでには確実だろう。我々に決断する必要はない。我々が“どのような可能性があるか確認できるのを待っている”ということ以上に解釈されるようなことは言っていない。一方で私はケビンとジェンソンがとても気に入っている。ケビンは非常に素晴らしい仕事をしている」 「我々は常に起用可能なベストドライバーを擁している。つまり、選択のプロセスを始める前に、現行ドライバーたちを軽蔑したり、彼らに弊害をもたらしたり否定的な行為がないようにしつつ、誰を起用できるのかを確実にしなければならない」「メルセデス・ベンツ内部の緊張関係を予想できた者はいないし、首脳陣やドライバーたちが言うようなことを私は言った覚えがない。ただ、彼らのドライバーの1人がシーズン末にはドライバー市場に出ている可能性など、誰にでもあらゆるシナリオを想像することはできる」 「だからといって、今のドライバーたちに優先して、自動的に我々がそのようなドライバーに接触するというわけではない。その他のドライバーに関してもそうだ。つまり、誰を起用できるのかを理解しようとしているということだ。その上で決断を下す。もしかすると、その決断は変わらないかもしれない。それは安定性が理由だ。我々はホンダとの関係が始まるので、プラン全体を深く理解することが大きな意味を持つ。私にとっては忠誠心が非常に重要であることも確かだ」 また、ロン・デニスは、現行ドライバーたちに対するプレッシャーはすべてメディアが押し付けているものであり、チームがプレッシャーをかけているわけではないと主張し、質問され続けることに関してジェンソン・バトンに謝罪したと明かした。 「我々はドライバーに満足している。我々の現状によって気が散る要素となっていることはジェンソンに謝罪した。ただ、起用可能なドライバーを理解することは常に心がけていることであり、現時点で決断を下すつもりはない。いつ決めるかは言えないが、目安は教えられる。今後数日中にということはない。そしてシーズン末でもない。その間のどこかになるだろう」 2015年からマクラーレンのエンジンサプライヤーとなるホンダが意思決定に関与する可能性について質問されたロン・デニスは「1分たりともない。彼らが決定に関わることはない。決断はわれわれで下す」と付け加えた。
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