マクラーレンのレースディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2014年シーズン序盤では生の速さよりもドライバビリティと燃費管理が需要になると考えている。マクラーレンは、プレシーズンを力強いカタチでスタートしたが、先週の最終バーレーンデストでは、ジェンソン・バトンはスピード面で期待に達していないことを認めていた。
マクラーレンは、シーズン序盤にアップグレードを予定しており、それによってクルマのペースは改善されるはずだが、エリック・ブーリエは、マクラーレンのテストは、レース構成でいかにクルマからベストを引き出すかに焦点を置いていたとし、扱いやすいクルマであることが成果を挙げるだろうと述べた。「クルマのダウンフォースがペースをもたしてくれるのは事実だが、クルマのドライバビリティ、パワートレイン、そしてパワーユニットの管理もペースを与えてくれる」「他のパラメーターは、燃料状況だ。数値をマッチさせるためにセッティングとドライビングスタイルを適応させなければならない」「バーレーンは、燃料消費という点で最も厳しいレースのひとつなので、レースシミュレーションをしていたクルマもフルパワーモードではなかったかもしれない」「走行終盤では110kgを燃やすが、それは規約から外れている。そして、それはメルボルンでレースをフィニッシュできないことを意味する」「だが、メルセデスがとても速そうなのは簡単にわかるし、レッドブルもとても速そうだ。他についてはちょっと言うのは難しい」「ウィリアムズは序列のなかで昨年よりも良くみえる。我々も悪くはない」「我々にはクルマのドライバビリティで明らかにいくらかアドバンテージがあるし、我々には多くの異なるパフォーマンス・パッケージがある」2013年、マクラーレンは1980年代以来となる1度も表彰台を獲得できないシーズンを過ごしたが、エリック・ブーリエはマクラーレンが2013年から前進していると疑わない。「前進している。彼らは昨年起こったことを検討し、なぜ望んだようにクルマを活用できなかったかについてより理解している」マクラーレンは、2015年からホンダとの提携を再開し、今シーズン限りでメルセデスとのエンジンパートナーシップを終了することになっている。また、メルセデスがワークスチームを持ったことで1985年にスタートした両者の関係は必然的に変化しているが、エリック・ブーリエは、それが2014年のチームに影響を及ぼすことはないと述べた。「関係はとても良い。パートナーから協力へと移行したが、カスタマーが増えれば、習慣のいくつかは変化する必要があると言えるだろう」