マクラーレンは、F1シンガポールGP決勝レースで、ルイス・ハミルトンが3位、ヘイキ・コバライネンは10位だった。2番手からスタートしたルイス・ハミルトンは、セーフティカー導入後に順位を落とすが、リスクを冒さない堅実な走りで3位表彰台を獲得。フェリペ・マッサがノーポイントだったため、チャンピオンシップのリードを7ポイントまで広げた。
また、マクラーレンは、今シーズン初めてコンストラクターズチャンピオンシップでフェラーリを抜き、首位に立った。ルイス・ハミルトン (3位)「素晴らしいサーキットだ。今週末は完調とは言えなかったが、ポジティブな結果が得られて良かった。スタートは悪くなかったが、すぐにリアタイヤがタレてしまった。いいペースで走れてはいたが、首位のフェリペ(マッサ)にアタックできるほどではなかった。初回ストップでは、ピットレーンが混雑して若干タイムをロスしてしまった。その後はデイビッド(クルサード)に行く手を阻まれた。自分の方が速いのは明らかだったが、なかなかオーバーテイクできなかった。2度目のセーフティカー・ピリオドの後、ニコ(ロズベルグ)の背後をマークし続けたが、フェラーリがほぼノーポイントだと分かったので、敢えてリスクを冒そうとは思わなかったし、簡単にオーバーテイクができるサーキットでもなかった。F1史上初のナイトレースは本当に面白かった。日本と中国のダブルヘッダーでも全力を尽くす」ヘイキ・コバライネン (10位)「スタート良く飛び出して、第1、第2コーナーでクビサのアウト側から攻めて、前に出ることができた。だが、彼にヒットされて危うくスピンするところだった。アンダーフロアに若干ダメージを受けてしまった。接触のせいでスピードが落ちて、2台にパスされた。セーフティカー出動後、2周ほどしてピットレーンがオープンになった。ルイスと僕が同時に入ったため、ちょっと待たされる羽目になった。その後は、ちょっと不思議なレースだったね。なぜか集団の中ばかり走っているようで、しかもオーバーテイクのチャンスはほとんどなかった。レース半ばを過ぎた頃からブレーキが消耗して、チェッカーまでブレーキをいたわりながら走行した。ルイスがリードを拡大して、チームもコンストラクター部門の首位に立ったことが嬉しい。残り3戦も全力を尽くして、両タイトル争いをリードしたまま終えられるよう自分のできることをやり遂げたい」ロン・デニス「非常にエキサイティングなレースだったが、2度にわたるセーフティカー出動が結果に大きな影響を与えた。キミ(ライコネン)のアクシデントの後、無理をしてニコをオーバーテイクしないようルイスにアドバイスした。着実に3位でフィニッシュして、6ポイントを獲得する方が得策だと判断したのだ。おかげで彼は、ドライバー部門のリードを7ポイントに拡大することができた。ヘイキは、ピットレーンで順番待ちをしたために上位進出が叶わなかった。全体的には、2008年シンガポールGPは大成功だったと言えるだろう。ドライバー、コンストラクター両部門で首位に立てたことが喜ばしい」 ノルベルト・ハウグ「素晴らしいプレミアナイトレースだった。ルイスは3位でフィニッシュ、選手権のリードを拡大した。マクラーレン・メルセデスがコンストラクター部門の首位に躍り出たことも嬉しい。このレースを実現した主催者ならびにバーニー(エクレストン)、さらにバーニー率いるチームに感謝の意を表したい」
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