元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、来週末にインテルラゴスで開催されるストックカー・ブラジルのプロシリーズのダブルレースで、2008年のF1世界選手権の自身の結果の中心人物だったティモ・グロックとチームを結成する。2008年のF1タイトル決定で、レースウィナーのフェリペ・マッサ(当時フェラーリ)は、一旦、F1ワールドチャンピオンとしてラインを通過し、他車の結果を待った。
しかし、ルイス・ハミルトン(当時マクラーレン)が、ウェットトラックでドライタイヤのティモ・グロック(当時トヨタ)を抜いて5位でフィニッシュしたことで、わずか10秒でタイトルはハミルトンの手に移った。フェリペ・マッサのホームレースであるF1ブラジルGPでの事件以来、ティモ・グロックは、マッサの結果に果たした役割について非難された。だが、フェリペ・マッサは、その13年後のSky Sports F1の企画でティモ・グロックとともに当時を振り返り、自分の結果に影響を与えるためにグロックが意図的に何かをしたとは一瞬たりとも考えていないと擁護。これはグロックが自分のマシンをコース上にとどめておくことにいかに苦労していたかを示すオンボード映像を見たときに強調された。それまでマッサはオンボード映像を見たことがなかった。一方、ティモ・グロックは、表彰台の準備のために事実上ピットレーンを閉鎖され、立ち入らないように言われていたことで、チャンピオンシップの結果がどのように決定したのかどうかはまったく知らなかったが、「自分が故意にやったと思っている人はまだいる」と語り、彼の両親が自宅で脅迫状を受け取ったことを明かした。フェリペ・マッサは「ティモに対して何の恨みもない。彼が僕に対して意図的に何かをしたなんて思ったこともない。 モータースポーツを理解している人なら誰でも、彼がそのような状況では何の関係もなかったことを分かっている」ティモ・グロックの肩に腕をまわしてインタビューに答えたフェリペ・マッサは、ブラジルのストックカーシリーズの伝統的な開幕戦であるインテルラゴスでのダブルスレースにティモ・グロックを招待することで、友情を別のレベルに引き上げることに決めた。フェリペ・マッサとティモ・グロックは、Lubrax Podiumチームが運営する#19 シボレー・クルーズを共有する。「去年の終わりにブラジルGPで会った後、このアイデアを思いついた」とフェリペ・マッサは語った。「僕はそれをスポンサーと共有した。スポンサーはすぐに同意してくれた。モータースポーツという文脈の中でティモとチームを組むことの意味に加えて、僕たちはポジティブな結果も求めていることは明らかだ」「僕はすでに彼と直接連絡を取り、考えられるすべての情報を伝えている」ストックカー・ブラジルのダブルスレースは、2月13日(日)に開催される。フェリペ・マッサの招待はティモ・グロックによってすぐに受け入れられた。「サンパウロに行き、ストックカーでフェリペのパートナーになることができてとてもうれしい。僕にとってエキサイティングで非常に特別な週末になるだろう」とティモ・グロックはコメント。「僕はストックカー選手権をフォローしている。運転が難しい車であることは分かっているけど、フェリペからはすでに車載カメラの映像が届いているので、車を理解できる。チャンピオンシップには“ビッグネーム2と多くの速いドライバーがいるので、とても楽しいだろうね。自分も速く運転できることを願っている」
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