フェリペ・マッサは、F1日本GPのレース序盤にフェルナンド・アロンソにポジションを譲るというチームオーダーを無視したことを認めた。だが、フェラーリは、処分を下すことはないとしている。フェルナンド・アロンソがフェリペ・マッサのテールにつけていた8周目、マッサのレースエンジニアのロブ・スメドレーは「マルチファンクション・ストラテジーA、マルチファンクション・ストラテジーA。今すぐ」と無線で指示。
その後、フェラーリは2台揃ってニコ・ヒュルケンベルグにポジションを奪われた。レース後にフェリペ・マッサはそれがチームオーダーだったことを認めたが、ポジションを譲るつもりはなかったと述べた。 「命令だった。僕が命令に満足することは決してない」 とフェリペ・マッサはコメント。だが、結局、フェルナンド・アロンソは20周目に正々堂々とマッサをオーバーテイクして、4位でフィニッシュ。逆にマッサは、ピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティを科せられて後退し、10位でレースを終えた。フェリペ・マッサは、レース後にこの件についてチームと話し合ったと述べた。「すでに話し合ったよ。でも、今日はドライブスルーペナルティを科せられたし、不運なレースだった。彼がコース上で僕を追い抜いたときに命令はなかった。指示はもっと早い段階にあった」 フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、フェリペ・マッサは命令に従わなかったが、フェラーリドライバーとして挑む最後の4レースでもこれまでと待遇を変えるつもりはないと強調した。 「結局、フェルナンドはコース上でオーバーテイクした。もちろん、フェリペはできるだけ速く走ろうと必死だったし、彼の気持ちは理解できる。シーズン末まで何の問題もなく、彼はチームから完全な支援を受ける」「今日は出来る限りの結果を持ち帰れたし、そのようなことを行う予定はない。我々には、チャンピオンシップ終盤に向けてどのようにマシンを改善するかなど、他に集中すべきことがある」また、フェルナンド・アロンソも、今回の一件を軽視している。「このようなことを大袈裟にすることはできない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「今日の僕たちが何をしていようと僕たちはレーシングをしている。これ以上は達成できなかっただろうし、だいたい同じポジションでフィニッシュした。何が起きたのか正確にはわからないけど、問題は一切ない」 「フェラーリが1位や2位を争い、それで誰が勝つかを決めていた昔のように戻れれば素晴らしいだろうね。もしくはレッドブルだやっているように、1台が2ストップでもう1台が3ストップで1-2フィニッシュのようなね。その方がずっと楽だ」「僕たちの立場では、常に全力を尽くている。僕は自分の全力を尽くし、フェリペはフェリペで全力を尽くす。そしてチームもベストを尽くす。今後の4レースでもそうしていく」関連:F1日本GP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝で5連勝
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