フェラーリは、ベルギーGPでフェリペ・マッサにペナルティーなしのエンジン交換、いわゆる“ジョーカー”を使わないことを決定した。バレンシアで勝利したフェリペ・マッサはレース後、最近エンジントラブルが頻発していることから、フェラーリはエンジン交換について考えるかもしれないと語っていた。2008年のレギュレーションでは、2グランプリ1エンジンというスケジュール外のエンジン交換において、1回だけ10グリッド降格のペナルティなしで実施できるというルールが設けられている。
ハンガリーGPでマッサに、ヨーロッパGPでチームメートのキミ・ライコネンに起こっていた問題は、コンロッドに不具合があったことが明らかになっているが、フェラーリは信頼性に詩人を見せている。マッサは、エンジンについて「僕らは問題を理解したと確信している。だから、僕のエンジン交換はしないつもりだ」とコメント。マッサのエンジンは2週間前のヨーロッパGPが1レース目で、ベルギーGPでは2レース目を戦うことになる。「僕がバレンシアで使ったエンジンには、違うコンロッドが使われていた。だから、再びエンジンに同じ問題が起こらないという自信がある。」