マルシャは、ジュール・ビアンキのためにコンストラクターズ9位の座を守ると決意を固めている。マルシャは、F1モナコGPでジュール・ビアンキが9位入賞を果たし、チームに初ポイントをもたらした。現在、マルシャはノーポイントのザウバーとケータハムを押さえ、コンストラクターズ選手権で9位につけている。
しかし、そのジュール・ビアンキがF1日本GPでクラッシュ。頭部を強打し、びまん性軸索損傷の診断が下され、今も日本で生死をかけて戦っている。F1ロシアでのマルシアのレースは短かった。マルシャはジュール・ビアンキのためにマシンを1台しか出走させず、チームメイトのマックス・チルトンはマシントラブルで9周でリタイヤした。マックス・チルトンは「今日は、多くの理由で難しいレースになるとわかっていた。ターン2でブレーキを踏むまでは良いラップタイムを刻んでいた。でも、片方に引っ張られる感じがした。これはとても珍しい経験だったので、問題があるとわかった」と述べた。「ターン2はOKだったけど、ターン4に向けて左フロントが大きくロックアップして、その後は振動がとても大きくなかった。どんどん酷くなったので、ピットに戻った。完走できる見込みはなかった。何かが故障していた」「もちろん、ジュールに対するサポートを見て、とても感動した。チーム、F1、ファンは本当に彼のために良いことをした」マックス・チルトンが、難しい週末とジュール・ビアンキの事故によって、居心地が悪く、マシンを「止めた」という当初の報道は間違っていた。マルシアのグライム・ロードン会長は「誤解があった」と述べた。「チルトンはマシンのフロントに問題を感じ取った。フロントに激しい振動があり、問題が何なのが突き止められなかった」「彼は無線で『とても変な感じだ。何がおかしいのかわからない』と言ってきたんだ」「マシンを分解すれば、ベアリングなどの問題が見つかるだろう」グレアム・ロードンは、マルシアは3週間後にオースティンで開催されるF1アメリカGPで2台目を走らせるかどうかまだ決めていないが、5月のF1モナコGPでジュール・ビアンキが初めて獲得した2ポイントで得たコンストラクターズ選手権9位を守りたいと述べた。「あれはジュールの本当に素晴らしい走りだったし、競技面で本当に貴重なものを我々にもたらしてくれた。我々は彼に対してこれを守る義理がある」とグレアム・ロードンは語った。