マルシャは、2012年シーズンを通して新車「MR01」にKERSを搭載しないことを決定した。マルシャは、技術コンサルタントであるパット・シモンズの元で技術部門の再構成とデザインの見直しを進めており、シーズン前にKERSのための作業負荷が加わることは、進行の妨げになると考えている。新興3チームのうち、ケータハムとHRTは2012年からKERSを搭載することを決定しており、マルシャは2012年のF1グリッドで唯一KERSを持たないチームとなる。
KERSを搭載しないというマルシャの1周につきコンマ数秒の損失を被ることになるが、チームは複雑なテクロノロジーであるKERSに労力を費やさないことが、長い目でみれば有益であると考えている。マルシャのチーム代表ジョン・ブースは「今年に期待している進歩を考えると、我々は最優先で空力に注力しなければならない。そちらの方が得るものが大きい」とコメント。「我々はコンマ数秒ではなく、数秒の短縮を目指している」「KERSに関する環境イニシアチブとして回生ブレーキングのコンセプトは支持しているが、現在の技術は信じられないくらい高価だ」「これは我々の運営コストに非常に大きな比率を占めることになり、リソース制限の時代の低コストF1チームという我々の当初のマニフェストに合致しない」マルシャ MR01は、シーズン前の最終テストとなる3月1日のバルセロナから投入される予定となっている。関連:マルシャ、MR01を発表 - 2012年3月5日
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