マーカス・エリクソンは、F1メキシコGPのレースがザウバーのチームメイトであるシャルル・ルクレールに有利になるようなチームオーダーによって“犠牲になった”と不満を露わにしている。ザウバーは、F1メキシコGPの予選で2台揃ってQ3に進出。決勝でもシャルル・ルクレールが7位、マーカス・エリクソンが9位でダブル入賞を果たし、コンストラクターズ選手権でトロロッソ・ホンダを抜いて8位に浮上した。
しかし、マーカス・エリクソンは、チームメイトのシャルル・ルクレールを助けるために自分のレースを犠牲にしなければならなかったことへの不満を爆発させている。「基本的にとにかくシャルルのレースを助ける計画だった」とマーカス・エリクソンは語る。「彼を助けるために自分のレースを完全に犠牲にした。何周も早くにピットインすることを望んでいた。チームとシャルルのために自分のレースを捨てることになるとわかっていたからね。でも、彼がギャップを広げるのを助けるために後ろのクルマを抑え続けなければならなかった」「チームのためにそうしたけど、自分がポイントを獲得するチャンスを捨てたように感じてフラストレーションを抱えていた。クルマのなかで本当に怒り狂っていたよ。本当にフラストレーションを感じていた。良い方法でね。チームにとって最善の結果のために働かなければならないことはわかっているけど、僕にとってはちょっと極端だった「自分のレースを捨てたように感じていた。とても苛立ちを感じていた。僕はいつもチームプレイヤーだった。いつもチームのためにあらゆることをしてきた。常にチームファーストだったし、それが人々に多くの価値を与える僕の能力のひとつだと思っている。ずっとそうしていくつもりだ」マーカス・エリクソンにとって、F1メキシコGPは現在のスティントでの残り3レースだったが、それでもエリクソンはキャリアでベストなレースのひとつだったと振り返る。「バーレーンと近かった。でも、間違いなくそのレベルだったと思う。F1全体でベストレースのひとつだったと思うし、とても誇りに思っている」とマーカス・エリクソンはコメント。「フレッシュなタイアを履いた後続のクルマを抑え続けて、他のクルマのために自分の戦略を犠牲にしつつも、それでもなんとか9位への道を切り開いた。それについてはとても誇りに思っている」「9位でフィニッシュして、それら全てのマシンを倒せたことは本当に信じられないことだ。僕が成し遂げてきた中でも最高のパフォーマンスのひとつだと考えているのはそれが理由だ。第1スティントは5周も長かったし、ピットで9秒を失った。それでもすべての人を他億ことができた。自分でも良くやったと思う」マーカス・エリクソンは9ポイントを獲得してドライバーズ選手権で7位。チームメイトのシャルル・ルクレールは27ポイントを獲得して15位につけている。ザウバーは、2019年にマーカス・エリクソンに代えて、アントニオ・ジョヴィナッツィを起用することを決定している。マーカス・エリクソンは、ザウバーにサードドライバーとして残りつつ、2019年はシュミット・ピーターソン・モータースポーツからインディカーにフル参戦することが決定している。