2018年もザウバーへの残留が決定しているマーカス・エリクソンは、2017年は1落ちのフェラーリ製F1パワーユニットを使用することで難しいシーズンになることはわかっていたが、シャシー開発によるシーズン終盤戦の挽回ぶりに感銘を受けたと語る。今年、スペインとアゼルバイジャンでベストリザルトとなる11位を獲得したマーカス・エリクソンだが、フルタイムで参戦するF1ドライバーのなかでは唯一ポイントを獲得することなくシーズンを終えた。
チームメイトのパスカル・ウェーレインは、ザウバーのために5ポイントをもたらしたが、開発されることのないエンジンで苦しいシーズンを戦うことになった。ザウバーは、2018年にホンダと提携する予定だったが、それを白紙化。2018年からフェラーリのF1パワーユニットを確保し、技術提携も強化することが決定したが、チームはファクトリーでC36の開発を継続し、最終4戦で3度のQ2進出を果たすなど、シャシー面でミッドフィールドに迫るほどパフォーマンスを向上させた。「2017年にザウバーが古いパワーユニットを使うというニュースを聞いたとき、うまくいかないだろうことはわかっていた。全員が2016年にトロ・ロッソがどうなかったを目にしていたからね」とマーカス・エリクソンはコメント。「それでもポジティブな方法を試して、『シャシー面により焦点を当てる』と言わなければならないものだ。僕たちはそれをやってきたけど、大きなハンデがあったのは確かだ」「それが理由でチームとファクトリーの頑張りにはかなり感銘を受けている。僕たちは諦めずにプッシュしつづけてきた」「夏休み後は本当に災難だったし、僕たちは直接のライバルよりも1周あたり1秒遅かった。本当に酷かったよ。完全に諦めて、来年について考えるのはチームにとって簡単なことだったかもしれないけど、彼らはプッシュし続けたし、ファクトリーで彼らを開発を続け、新しいものをトラックにもたらし続けた」「最後の3~4周は実際に戦いに持っていたし、予選やレースで正攻法で上回っていた。チームにとって大きなことだったし、コース上とファクトリーの両方でチームには多くのクオリティがあることを示した」ザウバーは、2018年からアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えて『アルファロメオ・ザウバー』として参戦。フェラーリとの技術提携を強化し、マーカス・エリクソンのチームメイトはフェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールが務める。