パストール・マルドナドは、先週末のF1スペインGPで単なる“ペイドライバー”ではないことを証明した。フランク・ウィリアムズは「彼が馬鹿物であれば、我々と一緒にいることはないだろう。彼がどれくらい資金をもたらしているかは問題ではない」と Globo Esporte にコメント。パストール・マルドナドのベネズエラの国営石油会社PDVSAとウゴ・チャベス大統領との繋がりは、ウィリアムズに数千万ドルをもたらしている。
だが、フランク・ウィリアムズは、F1スペインGPでの優勝が“ペイドライバー”というレッテルを振り払い、その代わりに潜在的なチャンピオン候補であることを示したと主張した。「間違いない。彼はとても速いし、ミスをしない」しかし、フランク・ウィリアムズは、パストール・マルドナドがもたらす資金が、彼と契約するという決定において重要な要因であったことを認めた。「ある程度はそうだ。それは否定しない」とフランク・ウィリアムズは述べた。「だが、彼は本物のドライバーだ。お金の有無に関わらず、彼はチームに所属するのに完全に相応しい」「お金がなければ、F1にはいられないのは事実だ」ウィリアムズの株主トト・ヴォルフもその意見に同意する。「GP2でレースをしたければ、数百万ポンドが必要だ。ドライバーは速くて優秀であるだけでなく、スポンサーを引き付けられる必要がある」「なので、“ペイドライバー”についてのことは忘れよう」しかし、数年前に自身のGP2チームでパストール・マルドナドを走らせていたネルソン・ピケは思うところがあるようだ。ネルソン・ピケは、パストール・マルドナドはしばしば“あまりに攻撃的”で多くのミスをしていたと述べた。「若い時から輝いていたニコ・ロズベルグや、ロン・デニスのおかげで常に必要な全てを手にしていたルイス・ハミルトンのようなドライバーについて話しているのではない」「GP2では2年目に目立たなければ疑われ始める。マルドナドが輝いたのは4年目になってからだ」「そのため、彼はペイドライバーとしてでなければF1に到達できなかったのかもしれない。彼は良いパイロットとして認められていたが、アロンソではないは明らかだ」「今、彼は正しいタイミングで正しい場所にいる。だが、彼はスペインでアロンソとキミ(ライコネン)を倒した。彼には脱帽だ」