2015年のF1マレーシアGPは、これまでのスケジュールよりも早い時間にスタートする可能性がある。昨年10月、激しい雨が降りしきる日没の迫る鈴鹿で、ビアンキは事故によって重い頭部外傷を負った。レースは、悪天候のためにスタートの時点ですでに遅れが出ていた。FIAは、ジュール・ビアンキの事故調査委員会を立ち上げており、ナイトレースを除く日中のレースの開始時間を義務的に繰り上げることを提案。日暮れや日没の時刻から4時間を切った後でデーレースをスタートしないようにする新しい4時間ルールを提言している。
午後の遅い時間にスタートするF1マレーシアGPのレースは、何度か豪雨に見舞われたことがあり、2009年にはレースディスタンスの75%を終える前に赤旗終了となった。この場合、通常のハーフポイントが与えられた。現行のスケジュールでは今年のマレーシアGPは現地時間の16時にスタートすることになっている。FIAの推奨はレギュレーションには書かれていないが、サーキット責任者のラズラン・ラザリによると、バーニー・エクレストンが時刻の変更に前向きな姿勢を見せているという。「エクレストン氏は、鈴鹿の事故を受けてFIAが時間制限を設けることに言及していた」とラズラン・ラザリは Reuters に述べた。「そのため、彼は当初の時間からスタートを動かすことを検討している。今年もそうなるかもしれない。我々にとっては良いことだ。その方が安全な時間枠を確保できるし、人々は昼にやってきて、レースを観戦し、午後5時頃に帰ることができる」「エクレストンは、早いスタートの可能性に言及した。我々も、15時に戻したいのなら全面的に支持すると述べた」以前、バーニー・エクレストンは、マレーシアを近隣のシンガポールのようなナイトレースに切り替えることに乗り気だったが、そのプランはいったん引っ込めたとラズラン・ラザリは述べた。「強制的にそうさせるのは危険だ。過去にエクレストンはそれをプッシュしていたが、今になって初めて彼は、プロモーターとしての我々の希望に耳を傾けてくれたように思う。今のところはそれを望んでいない」「どのサーキットにもその場所なりのアイデンティティーがある。他の誰かをコピーするのは危険だ」
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