2025年11月13日〜16日に開催される第72回マカオグランプリで、2回目の開催となる「FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップ(FRワールドカップ)」が行われる。世界15カ国から27名の若手ドライバーが参戦し、超難関のギア・サーキットで世界一を懸けて争う。出場ドライバーはいずれも25歳未満で、国際的に名高いシングルシーターチーム10チームが参戦。FIA、マカオグランプリ組織委員会、中国マカオ自動車総会によって共同主催される。
日本勢は6名が参戦、最多クラスの布陣今年のエントリーリストでは、日本人ドライバー6名が名を連ね、参加国の中でも最多クラスの人数となった。それぞれの所属チームは以下の通り。#3 中村仁(R-ace GP)#10 山越陽悠(Evans GP)#17 佐野雄城(TOM’S Formula)#18 鈴木斗輝哉(TOM’S Formula)#23 加藤大翔(ART Grand Prix)#24 りー海夏澄(ART Grand Prix)#28 梅垣清(Van Amersfoort Racing)梅垣は今季のFIA-FRジャパン選手権でタイトルを争っており、国際デビューの舞台として注目される。また、欧州を主戦場とする山越陽悠とりー海夏澄は、FRECA(フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権)で経験を積んでおり、実戦力に期待がかかる。トムス・フォーミュラの佐野雄城と鈴木斗輝哉は、日本のFIA-F4からステップアップ。中村仁は昨年に続くマカオ再挑戦となる。FIA公認の若手世界一決定戦FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップ(FRワールドカップ)は、世界各地で開催されるFIA認定フォーミュラ・リージョナル選手権の上位勢が集う“世界大会”。使用マシンは全車タトゥース製FIA FRシャシーに、アウトテクニカ製アルファロメオエンジンを搭載。技術的条件を完全に統一したうえで、ドライバーの実力が純粋に試される舞台だ。レースは10周の予選レースと15周の決勝で構成され、ドライバーは2回のプラクティスと2回の予選を経てグリッドを決定する。このカテゴリーは、FIAフォーミュラ3の一段下に位置づけられ、F1への登竜門として注目度が高い。海外勢にも注目株が多数エントリーには、ヨーロッパや中東などで活躍する将来有望な若手が多数含まれている。FRECA(ヨーロッパ選手権)では、フレディ・スレーター(イギリス)、マッテオ・デ・パロ(イタリア)、エンツォ・デリニー(フランス)がタイトル争いを繰り広げており、彼らはいずれも今回のFRワールドカップに参戦。また、エヴァン・ジルテール(フランス)はFRミドルイースト王者、マリ・ボヤ(スペイン)やタサナポル・イントラプバサク(タイ)、ノア・ストロムステッド(デンマーク)、チャーリー・ヴルツ(オーストリア)らはFIA F3経験者だ。昨年王者ウーゴ・ウゴチュクウを輩出したR-ace GPを筆頭に、プレマ、ART、トライデントなど、FIA F3常連の名門チームも揃い、カテゴリーを超えた実力者たちがマカオに集う。マカオで繰り広げられる若手頂上決戦FIA FRワールドカップは、FIA GTワールドカップ、Kumho Tire FIA TCRワールドツアー、新設のFIA F4ワールドカップと並ぶマカオGPの公式FIAイベントのひとつ。全セッションはFIA公式YouTubeチャンネルで無料ライブ配信される予定だ。世界屈指の難関市街地コース「ギア・サーキット」で、次世代のF1候補たちが繰り広げる激闘に注目が集まる。FIA FR WORLD CUP 2025 エントリーリスト#2 Matteo De Palo(R-ace GP)#3 中村仁(R-ace GP)#5 Enzo Deligny(R-ace GP)#6 Theophile Naël(Pinnacle Motorsport)#7 Mari Boya(Pinnacle Motorsport)#8 Charlie Wurz(Evans GP)#9 Oscar Wurz(Evans GP)#10 山越陽悠(Evans GP)#11 Rashid Al Dhaheri(Prema Racing)#12 Freddie Slater(Prema Racing)#14 Hon Chio Leong(Prema Racing)#15 James Egozi(Sainteloc Racing)#16 Owen Tangavelou(Sainteloc Racing)#17 佐野雄城(TOM’S Formula)#18 鈴木斗輝哉(TOM’S Formula)#19 Mattia Colnaghi(PHM Racing)#20 Enzo Yeh(PHM Racing)#21 José Garfias(PHM Racing)#22 Evan Giltaire(ART Grand Prix)#23 加藤大翔(ART Grand Prix)#24 りー海夏澄(ART Grand Prix)#25 Noah Strømsted(Trident Motorsport)#26 Tasanapol Inthraphuvasak(Trident Motorsport)#27 Reza Seewooruthun(Trident Motorsport)#28 梅垣清(Van Amersfoort Racing)#29 Tymek Kucharczyk(Van Amersfoort Racing)#30 Zhenrui Chi(Van Amersfoort Racing)