ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは、資金繰りに苦しむチームをルノーが買収しなかった場合のプランBはないと語る。以前にタイトルを獲得したエンストンのチームを買い戻すか、もしくはF1から撤退するかというルノーの発表は差し迫っているとされている。ジェラルド・ロペスは、彼の側では全てにサインする準備はできており、推測が続いた数ヶ月の間も状況には“かなり落ち着いて”おり、“不安はなかった”と述べた。
「現在、我々が検討しているプランBはない」とジェラルド・ロペスはコメント。「状況がまだちょっと不確かだったかなり前に準備されたプランBはある。それを引き出しから取り出して準備を整えることはできたが、今は誰のデスクにもそれはない。我々は1ヶ月半でプランBを議論してはいなかった」今年、ロータスはルノーに代えてメルセデスのエンジンを搭載した。ルノーがチームを買収した場合、ワークスチームとしてチームを運営することになる。メルセデスはマノーとの契約に合意しているが、ジェラルド・ロペスはメルセデスとの契約は有効なままだと語る。「我々にはまだエンジンがあり、メルセデスとの契約は止まっていない」とジェラルド・ロペスは述べた。「(ルノーとの契約がなくても)チームはまだ存在することができる」ジェラルド・ロペスの前向きな言葉とは対照的に、バーニー・エクレストンの発言はチームの見通しについて確信していないように聞こえる。「彼らはビジネスに失敗しており、続けていくための十分な資金を得られなかった」とバーニー・エクレストンはコメント。「なので、彼らは止めることになるだろう。いずれにせよ、彼らは財政的に困っており、メルセデスとの契約がそれを助けるとは思えない」ロータスは、未払いのサプライヤーや積載者、英国税務当局からの度重なる法廷ドラブルに直面した。ルノーへの買収に関する基本合意書にサインしたことを発表した後、ルノーとの契約が承認されるまで延期されていた公聴会は、12月7日にロンド高等裁判所で行われる。ルノーによる買収が成立した場合もチーム株主のままの予定であるジェラルド・ロペスは、ルノーの決定がどうなろうと、それらの案件は解決すると述べた。ロータスは、サーキットへの未払いのため、日本ではホスピタリティからスタッフが締め出され、ブラジルとアブダビではガレージから締め出されている。ジェラルド・ロペスは、ルノーが撤退しても2016年に競争するリソースを確保しておきたかっただけでなく、それは興味深い提案であるため、スタッフを雇っておく必要があったと説明した。「我々は慎重にやろうとしている・・・人々は我々を非難するが、実際、我々がやっていることはチームと進んでいる仕事を保護するためのものだ」「何らかの理由で買収が実現しない場合、私はそうなるとは信じていないが、我々はより小さなチームを運営し、プレッシャーのない状態にするために適切な全てをやってきた」ジェラルド・ロペスは、エンストンの約480人の従業員を抱えるチームが、すでに2016年の収益を前払いで受け取ったとの報道は間違っていると述べた。「毎月の支払いは3日間で進んだ。来年のFOMのお金には触っていない。我々は来年のためのお金に1セントも手をつけていない。予算がなくならない限り、我々には2016年にレースをするための予算がある」「我々がチームを維持している理由だ。このチームはコンストラクターに興味を起こさせるチームだからね。我々が独立チームになるなら、今のようにビジネスを失うことはないだろう。かなり削減するのは確かだがね」