ロータスのチーム代表エリック・ブーリエは、ニコ・ヒュルケンベルグを2014年のドライバーとして迎え入れたいとの意志を強調しつつも、チームの動きが遅くなれば契約を交わすチャンスを失うと警戒した。ニコ・ヒュルケンベルグは、ドライバーマーケットの鍵となる存在となっており、その行き先は他のチームと契約する前にロータスがカンタム・モータースポーツからの財政支援を確保できるかにかかっている。
ニコ・ヒュルケンベルグには、現所属チームであるザウバー、前所属チームのフォース・インディアからオファーがあるとされており、エリック・ブーリエは第一希望を失う可能性があることを認識していると述べた。「彼は我々のチームに加わりたがっているし、我々も彼にドライブしてもらいたい。彼とグロージャンのペアはピットレーンでも最高の組み合わせの一つだと信じている。そして、こう言っては何だが、とても手頃なペアだ!」「だが、彼の立場もよくわかっている。彼は、ウィリアムズを追われたときに非常に辛い経験をしたし、同じ状況になることを望んでいない。したがって、我々のタイミングが遅ければ、彼がどこか他とサインをしたり約束したりするのを責めることはできない」 しかし、カンタム・モータースポーツは今週にも財政支援が届くと主張しており、マンスール・イジャズは、コンプライアンスチェックのために資金が遅れたと説明している。マンスール・イジャズは「我々は彼ら(ロータス)に加わるべくまさに今も動いている。我々のポートフォリオから資産を確実にリリースできるように必要なことは完了した」と Sky Sports にコメント。「我々は、銀行コンプライアンスの枠組みや国際所得移転など、非常に複雑に機能する世界に暮らしている。少額の移動について話しているのではない。中東の投資家が関わり、中東から直接資金が流れるような取引の場合、複雑な関係が重要であり、コンプライアンスプロセスに時間がかかることがある」 「これを完了するまでは我々は今週を終わらせないし、今週中に完了するつもりだ」 ニコ・ヒュルケンベルグは、F1のシートを確保することが最優先だと述べる一方で、2014年は表彰台を狙えるチームを選びたいと希望している。「何よりF1にいたい。そして、できれば今のマシンのようにポイントを獲れて、表彰台を争えるようなクルマに乗りたい。ザウバーは間違いなく選択肢の一つだ」「全てが僕の決断というわけではない。いくつかのチームの回答にもよる。タイムフレームについては何も話したくない。守れるかどうか、その範囲内でなされるかはわからないからね」