ロータスは、ここ2戦でキミ・ライコネンのマシンにのみアップデートされた空力パッケージを投入。ロマン・グロージャンの“ナンバー2”待遇が浮き彫りになっている。開幕戦ではキミ・ライコネンが優勝したのに対し、ロマン・グロージャンは10位でフィニッシュ。この差は、ロマン・グロージャンがセットアップの方向性を間違えたためだと考えられていた。
しかし、ロータスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、キミ・ライコネンが一歩先の開発パーツをクルマに搭載していたことを明らかにし、それは今週も同じだと述べた。「彼(グロージャン)にとっては、どちらの週末も簡単なものではない。我々には、どちらのレースにおいても2台のクルマを全く同じ仕様にする余裕がなかったからだ」とジェームズ・アリソンはコメント。マレーシアでは、キミ・ライコネンのマシンにのみ新エキゾーストシステムが搭載されている。「もう一度言うが、我々には1セットの改良パーツしかなく、我々はそれを使う者としてキミを選んだんだ。だから、ロマンはその分不利な立場に置かれている」「我々としても常に2セットを準備しようとはしているが、それが常に可能とは限らない。なので、グロージャンは難しい状況に置かれているし、さらに今まさに絶好調のチームメートと争っている」だが、ロマン・グロージャンもこの条件に腐ってはおらず、「でも、僕にとって全てがうまく働くようになれば、現在の仕様でもやれることはまだある」と述べた。