F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1イタリアGPのスリリングな展開は、リバースグリッド形式のスプリントレースを導入すべき理由を示したと考えている。昨年、2020年のF1世界選手権の3レースで予選の代わりにドライバーズランキングのリバースグリッドを採用したスプリントレースを実施するというアイデアが提案されたが、必要な全会一致の合意を得ることができずに廃案となり、ドライバーからも不評だった。
このコンセプトは、新型コロナウイルスのパンデミックによって、レッドブル・リンクとシルバーストンをダブルヘッダーで開催することが決定した際に再び議論されたが、それでも必要なサポートは得られなかった。特にチャンピオンチームのメルセデスはこの変更に反対した。F1イタリアGPの決勝は、セーフティカーと赤旗中断によって主要ドライバーがいつものポジションから外れ、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがF1初勝利、カルロス・サインツ(マクラーレン)が2位、ランド・ノリス(レーシング・ポイント)が3位と全員がキャリア2度目の表彰台となった。優勝経験のあるドライバーの最上位はバルテリ・ボッタスの5位。チームメイトのルイス・ハミルトンは7位となり、レッドブル・ホンダの両ドライバーはポイントを獲得することができなかった。「今年、フォーマットのテストを検討していたとき、モンツァはリバースグリッド形式のスプリントレースの候補地だった」とロス・ブラウンは語った。「残念ながら、我々はそれを進めることができなかったが、このコンセプトは、まだ我々とFIAが今後数か月で取り組み、来年のチームと話し合いたいと思っているものだ」「昨日のレースは、集団が入り乱れることで興奮を提供することを示したと思うし、今年と同じような来年のマシンでも、ファンは今週末にモンツァで見たようなドラマを見ることができると信じている」 「もちろん、リバースグリッドのスプリントレースでは、チームのマシンセットアップは異なってくるだろう。現在、メルセデスは予選で最速ラップを達成するためにマシンをセットアップし、前方からレースをコントロールしている。もし、追い越さなければならないとなるとそのアプローチを変えなければならないだろう」「ショーの改善を目指しつつ、常にF1のDNAを維持するために、新しい形式について引き続き評価していく」
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