F1の会長兼CEOを務めるチェイス・キャリーは、2020年のF1カレンダーをチームの承認なしに改訂できることで合意に至ったことを明らかにした。F1は3月19日(木)にオランダGP、スペインGP、モナコGPの延期(その後モナコは中止を宣言)、また、2021年に導入を予定していた新しい技術規則を2022年まで1年延期することを発表した。
これにより、2021年は空力開発は許可されるものの、マシンは本質的に変更されない。一方で予算制限を含めた財政規則は2021年から施行される。そして、もうひとつの重要な動きは、FOMがチームの承認なしに2020年のF1レーススケジュールを改訂できるようになったことだ。「この例外的な時期に、いくつかのレースの延期とF1サマーブレークを3月と4月に前倒しするという世界モータースポーツ評議会(WMSC)の全会一致の決定の後、我々とFIAはCOVID-19の状況が改善された場合、改訂されたスケジュールに対応するためのさらなる柔軟性の必要性についてチームと話し合った」「会議では、延期されたレースをできるだけ安全にスケジュールを変更する計画に対する完全なサポートがあった。F1とFIAは、修正された2020年カレンダーの最終決定に取り組んでいくが、会議で合意されたように、改訂されたカレンダーは正式な承認を必要としないため、影響を受けるレースプロモーターと改訂されたタイミングを合意し、適切なタイミングでレースを開始する準備ができる」「さらに、FIAによって発表されたように、2021年シーズンから施行される技術規則の実施は2022年まで延期されるという会議で全会一致で合意された」「これにより生じた現在の不安定な財政状況により、チームは2021年に2020年シャーシを使用し、さらなるコンポーネントの凍結の可能性については追って議論することに同意した。財政規制の導入は2021年に予定されている通りに実施される」「現在の世界的な状況が収まってすぐに2020年にレースを開始するために、すべての関係者による議論と完全に統一されたアプローチの共同性に非常に感謝している」