化学・電気素材メーカーの3M(スリーエム)社は、F1の新しいロゴが自社の圧縮タイツの製品ブランド「FUTURO」のロゴに酷似しているとして欧州連合知的財産庁(EUIPO)に正式に異議申し立てを行った。F1の新オーナーであるリバティメディアは、2017年シーズン最終戦アブダビGPの決勝後に表彰台で2018年から導入するF1の新ロゴを発表。バーニー・エクレストン時代に導入された象徴的な“フライング1”から23年ぶりのロゴリニューアルとなった。
新しいF1ロゴのデザインは2台のクルマがサーキットを走行してフィニッシュラインまで争っているイメージをベースにしてデザインされている。しかし、このF1ロゴが自社のの圧縮タイツの製品ブランド「FUTURO」のロゴに酷似しているとして、3M社は欧州連合知的財産庁(EUIPO)に正式に異議申し立てを行った。Telegraph によると、3Mは2017年にFUTUROのロゴを商標登録しているが、F1が新しいロゴを登録するよりも4ヵ月先だったとしている。3Mの広報担当は「3Mは2017年2月20日にFUTUROのロゴを米国で商法出願を提出しました。また、我々は他の当事者とロゴについて一切議論を行っていません。この件についてはさらに調査していきます」と述べていた。F1は、新しいロゴに関して、圧縮タイツなどの治療服は含まないものの、衣服などの商標登録を行っている。欧州連合知的財産庁が3M社の訴えを支持した場合、F1は新しいロゴをデザインしなければならない。