F1デンマークGPの開催を計画しているオーガナイザーが10日(水)にF1のCEOを務めるチェイス・キャリーと会談。コペンハーゲンでのストリートサーキットでのF1開催にむけて前進を果たした。F1の新オーナーであるリバティ・メディアは、F1カレンダーを拡大して世界各地の都市でF1を開催する計画を立てており、昨年、デンマークでのF1開催に関して予備的な会議が行われていた。
チェイス・キャリーは10日にデンマークの首都コペンハーゲンを訪問。F1デンマークGPの計画を策定している元デンマーク政府の大臣であるヘルゲ・サンダー、サクソバンクの元オーナーであるラース・シーア・クリステンセンらと会談し、グランプリを開催するためのコストなどを話し合った。F1にはフィンランド出身のキミ・ライコネンとバルテリ・ボッタス、そして、デンマーク出身のケビン・マグヌッセンがおり、スカンジナビア地区での人気は高い。会談を終えたチェイス・キャリーは、2021年までにF1デンマークGPがカレンダー入りする可能性があることを示唆した。「我々はここデンマークでレースを開催する可能性を調査できたことに興奮している」とチェイス・キャリーは Reuters にコメント。「コペンハーゲンは、実際に素晴らしいプラットフォームを提供できる場所だと考えている」「スカンジナビアは我々のスポーツの大きな部分を占めており、出身ドライバーがいることは常にプラスである」ストリートサーキット開催の予算は5億デンマーク・クローネ(89億5500万円)になると推定されているが、ラース・シーア・クリステンセンは、F1レース開催がスカンジナビア全土に利益をもたらすと考えている。「彼らは単にコペンハーゲンだけでなく、スカンジナビア全土を潜在的なマーケットとして見ている」とクリステンセンは述べた。リバティメディアは、マックス・フェルスタッペンの登場でF1人気が高まっているオランダでのレース開催にも関心を示しているが、アムステルダムとロッテルダムのストリートレースに関する初期の調査では意見が割れている。TTサーキット・アッセンも潜在的な開催地に挙げられており、グレード1のFIAトラックライセンスを取得するために見直しが行われている。