F1ドライバーは、2018年から採用される新しいF1ロゴにあまり好意的ではないようだ。最終戦F1アブダビGPの表彰台で、F1の新オーナーのリバティメディアは2018年から採用する新しいF1ロゴを発表した。新F1ロゴの発表について、F1のコマーシャルディレクターを務めるショーン・ブラッチズは「我々のパートナーが使い方を検討できるようにすぐでも公表したかった」と La Gazzetta dello Sport に語っている。
しかし、シンプルなデザインとなった新しいF1ロゴはドライバーたちには不評のようだ。セバスチャン・ベッテルは「古い方が好きだったね」と1993年のバーニー・エクレストン時代に導入された象徴的な“フライング1”のロゴに言及した。リバティメディアによる新しいF1ロゴは、Fと1をデザインしているが、ESPNの赤いロゴに似ているとの声も聞こえてくる。F1のマーケティング責任者を務めるエリー・ノーマンは、新しいF1ロゴのデザインは2台のクルマがサーキットを走行してフィニッシュラインまで争っているイメージをベースにしたと語っている。「フィニッシュラインを越える2台のクルマの形状にインスパイアされました。非常に大胆かつシンプルであり、我々は今日のマーケット、モバイルとデジタルを活用しており、このロゴははるかにフレキシブルで汎用性が高いです」とエリー・ノーマンは説明。ロシア自動車連盟のイゴール・エルミリン会長は「新しいオーナーは、以前になされていたことを廃棄して、自分自身を証明したがっているように感じる」と Sportbox にコメント。「だが、新しいロゴは理解不能だ。面白みに欠けるし、チープで原始的だ」F1アブダビGPで優勝したバルテリ・ボッタスは「古いロゴの何がいけなかったの?」とコメント。ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは「今のロゴはすでに象徴的だったと思う。フェラーリやメルセデスがロゴを変えることを想像してみてよ」と述べた。ショーン・ブラッチズは、新しいF1ロゴについて「多くの人々は古いロゴの“F”と“1”の間に1が隠されていることを認識していなかった」と説明。「シャツなどで古いロゴのスピード感を刺繍するのは難しかった」「デジタル時代にスターバックスやコカ・コーラのような大手ブランドはわかりやすくロゴを簡略化した。それは我々にも当てはまる」新しいロゴへの批判については「ブランドが変更になるたびに、特に情熱を喚起するようなブランドでは、このような反応を予想していなければならない」とショーン・ブラッチズはコメント。「人々が変化を望まないのは普通のことだ。だが、我々はそれでいいと思っている。それは人々がブランドのことを気にかけているということだからね」FIA会長のジャン・トッドは、FIAは新しいロゴを承認していると述べた。「彼らが望めば、新しいロゴを導入するのは権利所有者の責任だ」とジャン・トッドはアブダビでコメント。「人々は変更についてポジティブであるべきだ。リバティの人々は非常に才能があり、その資質は他のスポーツでも証明されている。私は彼らの判断を信頼している」関連:【F1】 2018年から採用する新しいロゴを発表
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