F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1スペインGPの週末にドルナのCEOを務めるカルメロ・エスペレータと会談。将来のF1とMotoGPの日程衝突の回避について意見交換を行った。今年、両選手権の開幕2戦は同じ週末に開催されており、MotoGPの最終戦バレンシアを含め、今後も6戦の日程が重なっている。
ロス・ブラウンは、この現状は「スマートではない」と Reuters に述べ、スペインでカルメロ・エスペレータと“お互いからどのようなものを学べるか”について会談を行ったことを明かした。「我々は他のチャンピオンシップの意見を聞き、ベストな方法を考えることは潔しとしないあけではない。日程を調整するのは難しく、常に望んだものを達成できるわけではないが、少なくともそれを実現するために対話を行っている」また、ロス・ブラウンは、MotoGPのカテゴリー構成の称賛者だと語る。「Moto3、Moto2、MotoGPの間にある実力主義社会を気に入っている」とロス・ブラウンはコメント。「商業面、チーム構成、契約、カスタマーチームのための取り組みなどを見るのは興味深いことだ」今年のMotoGPのトップ10ライダーで、公式の下位カテゴリーでレースをすることなく参戦しているのはカル・クラッチローとダニーロ・ペトルッチの2人だけとなっている。F1では、多くのドライバーがF2をスキップし、F3やGP3、フォーミュラ・ルノー3.5などの他のカテゴリーから直接F1に到達したドライバーが多い。「F1には22~24名の世界最高のドライバーがいるべきだ」とロス・ブラウンはコメント。「商業的な考慮点もあるが、必ずしも我々はそれを達成できているわけではない」「複雑な問題だ。そのような商業的な決定をする必要のなく、とにかく最強のドライバーを見つけることをベースに決定できる立場にチームを置かなければならない」リバティ・メディアは、ビッグチームに有利な収益分配金構造を変更することを望んでいるが、ロス・ブラウンはそれは長期的なプロジェクトになるだろうと語る。「突然、大きな変化がなされ、全てが良くなるような改革がF1で行われることはないだろう。それは恒常的なプロセスになる。F1が変わるべき方向性を本当に理解する能力を得られるまで大きな部分を変えるつもりはない。あまりにリスキーだ」
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