F1の会長兼CEOとなったチェイス・キャリーは、ロス・ブラウンがマネージングディレクター、ショーン・ブラッチスがマネージングディレクター兼コマーシャルオペレーターという新たな役割で経営陣に加わることを発表した。リバティ・メディアは23日(月)、F1の買収を完了したことを正式発表。F1の会長についていたチェイス・キャリーが新CEOに就任し、バーニー・エクレストンが名誉会長として第一線を退くことを発表した。
ロス・ブラウンは、レース界での40年間のエンジニアおよびマネジメントのキャリアになかで、22回のFIA選手権大会とル・マン24時間に勝利。フェラーリと11回、ウィリアムズとベネトンの一員として7回、ワールドタイトルを獲得している。2009年にはホンダを買収してブラウンGPを設立し、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を制覇。2010年にチームをメルセデスに売却し、3年間にあたってチーム代表を務めあげ、その後のダブルタイトル3連覇の基礎を作った。ショーン・ブラッチスは、ESPNでマーケティング担当重役を務め、ESPNのブランドと利益の増大に貢献。広告とスポンサー、コンテンツライセンス、リサーチ&アナイティクス、マーケティング、コンシュマープロダクト、イベントマーケティング部門などを監督してきた実績がある。チェイス・キャリー(F1会長兼CEO)は「ロスがF1に戻ってくることを嬉しく思う。彼のスポーツでの40年のかで、彼は仕事をしてきた全てのチームで彼の魔法のをもたらし、ほぼ他に類のない技術的な知識、経験、リレーションシップを有している。私はすでに彼のアドバイスと専門知識から大きな利益を得ている」と述べた。「ショーンがF1に加わることにぞくぞくしている。ショーンはESPNを世界の主要なスポーツフランチャイズのひとつ築き上げることにおける推進力だった。彼の専門知識、セールスにおける経験、マーケティグ、デジタルメディア、ディストリビューションは、我々がF1を成長させていくうえで非常に貴重だ。ロスとショーンと仕事をすることを楽しみにしている」ロス・ブラウンは「F1界に戻るのは素晴らしいことだ。私はこの数カ月、リバティ・メディアとコンサルティングを楽しんできたし、スポーツの進化を手助けするために、チェイス、ショーン、残りのF1チームと仕事をするのを楽しみにしている。F1、そして最も重要なファンのために、F1をより良いものにするためにチームとプロモーターと一緒に働くことは先例のない機会だ」ショーン・ブラッチスは「F1に加わり、この驚異的な世界的なブランドとスポーツの継続的な成長に関われることにとても興奮している。F1ほど数少ない本物の世界的な層のスポーツはない。F1ファンに次世代のデジタルおよびサイト上でのレース経験を作り上げるだけでなく、ビジネスを大いに成長させるための多方面にわたる機会、現在と将来のスポンサー、レースサーキット、テレビ放映権所有者と密接に仕事する機会に励まされている」と述べた。リバティ・メディア、F1買収を完了…チェイス・キャリーがF1新CEO就任