レーシングブルズのリアム・ローソンは、2025年F1カタールGP決勝で9位入賞を果たし、重要な2ポイントを持ち帰った。チームは2026年ラインナップ発表を目前に控えており、ローソンは“最大のプレッシャーを受けるドライバー”として周囲から注目を集めていた。決勝は12番手スタート。レースは大半がトラフィックに阻まれる展開となり、さらに2度の素早いピットストップも発生したが、終盤のクリーンエアでは高いペースを発揮。9位でフィニッシュした。
レッドブルとレーシングブルズは2026年シートをまだ発表しておらず、残る空席を巡ってローソン、ハジャー、角田裕毅が争う状況にある。ホンダは角田裕毅の残留を後押ししていると言われ、ローソンにとっても小さな結果が評価に直結する。無線で見せたローソンの“本音”──ハジャーの不運、角田裕毅とのDRSギャップレース終盤、チームメイトのアイザック・ハジャーは左フロントのパンクでリタイア。6番手争いをしていた中での痛恨の離脱で、ローソンはそのポイントを引き継ぐかたちとなった。チェッカー後、エンジニアは無線で「我々にとっては十分なリカバリーだ」と評価。ローソンはすぐに「そうだね。まさにダメージリミテーションだった。アイザックがフロントレフトのパンクでリタイアしたのは残念だけど」と応じた。続けてエンジニアは、「良い走りだったよ。タイヤマネジメントも完璧だ。最後のフリーエアでは本当に良いラップで、角田(裕毅)からすぐにDRSギャップを開けることができた」と称賛。ローソンは「正直、トラフィックが本当に僕たちを苦しめている……」と応える。最後の無線質問では、「終盤のフリーエアのバランスはどうだった?」と聞かれ、「フリーエアではバランスがとても良かった。もし何かあるとすれば少し制限があったくらい。でもミディアムは本当に競争力が僅差で、序盤にプッシュし過ぎたと思う」と説明した。レース後コメント:ポイント獲得には満足。ただし“両マシン”での得点逃すローソンはレース後の公式メディアセッションで次のように述べた。「スタート位置を考えれば、ポイントを持ち帰れたのはポジティブだ。クリーンエアでは本当に強いペースが出ていたが、レースの大半はトラフィックに捕まってしまった。アイザックのトラブルがなければ、今日は2台ともポイントに入れたはずだったので残念だ」「アブダビではコンストラクターズ順位を守るために、良い形でシーズンを締めくくりたい」2026年シート争いは最終局面へ──ローソン、角田裕毅、オリバー・ベアマンが12位争いレーシングブルズはコンストラクターズ6位争いを優位に進めており、最終戦アブダビで確定させたい構えだ。個人ランキングではローソンがオリバー・ベアマン、角田裕毅と並んで12位争いを展開しており、1ポイントの価値は非常に大きい。チームは火曜日に2026年ドライバーラインナップを発表する予定で、ローソンの将来がアブダビ到着前に決まる可能性も高い。大きな重圧の中で成し遂げた9位入賞。ローソンにとって、カタールは確かなアピールの場となった。