リアム・ローソンはF1アゼルバイジャンGPの予選でサプライズの3番手を獲得し、「表彰台だって何だって可能」と意気込みを語った。ローソンは土曜に行われた予選で6回の赤旗が出る混乱をうまく利用し、3番グリッドを手に入れた。Q3の最初のアタック後、暫定的に2番手に浮上したのは、オスカー・ピアストリのクラッシュにより大半のドライバーがまだタイムを出せていなかったためだった。
セッション終盤もコンディションは難しかったが、ローソンはラップを改善し、2台のメルセデスを抑えて3番手を確保した。予選を振り返り、ローソンは小雨による難しさを説明した。「一番難しいのは正直言って雨が降り始めて、それが見えるときなんだ。バイザーに当たるのが見えるし、路面に光沢が出始めるのも分かるけど、それでもタイヤはまだ温まっている」「ブレーキを早めたりアクセルを戻したりしないように自分の脳と戦わないといけない。頭の中ではグリップが減ってるはずだと訴えてくるけど、実際にはそうじゃない。Q3の最初のラップは僕は最大限活かせなかったし、カルロスが素晴らしいラップを決めた」「最後のラップは少し雨が降っていたけど、僕は正直すべて無視して走り続けて、雨なんてないと思い込んだ。それがうまくいったんだ」ローソン、表彰台の可能性について波乱の予選となったことで、多くのトップ勢が下位に沈んだ。ランド・ノリスはミスで7番手にとどまり、タイトルを争うピアストリはその2つ後ろの9番手。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはそれぞれ10番手と12番手からのスタートとなる。ローソンは後方から「非常に速い連中」が迫ってくることを承知しつつも、予選のようにコンディションが難しいままであれば、表彰台を守れると自信を見せた。「僕たちは表彰台を狙いたい。最近のクルマはすごく調子がいいから、明日も速くないなんて言うつもりはない」「もちろん後ろから非常に速いドライバーたちが追いかけてくるのは分かってる。僕たちはできる限りのことをするつもりだ。タフなレースになるのは間違いない。もし今日みたいにこんなコンディションなら、表彰台だって何だって可能だ」