レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1スペインGPでポイント獲得目前だったにもかかわらず、セーフティカーの導入によってそのチャンスを失い、落胆の表情を見せた。ローソンはレース終盤、セーフティカーが出る11周前に最後のピットストップを済ませ、10番手までポジションを上げていた。しかしセーフティカー導入のタイミングが、彼の戦略には不利に働いた。
「僕らにとってはとても良いレースだったけど、結局ポジション取りが裏目に出てしまった」とローソンはF1公式チャンネルに語った。「セーフティカーラインまであとコンマ5秒くらいだったと思う。ほんの少し届かなくて、その前にいた全員がピットに入れて、僕らは完全に損をした」「ここまで頑張ってきて、こんな形で終わるのは本当にがっかりだ」ローソンのすぐ後方を走っていたアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、セーフティカー中にピットインし、フレッシュなタイヤで追い上げを見せ、残り2周のところでローソンを抜いて最終ポイント圏の10位を奪った。「最終的に僕らはポイントを獲るために走っているわけで、それを逃したのはフラストレーションがたまる」とローソンは語った。レース中、ローソンは他の2人のドライバーとの接触について審議対象となったが、いずれも問題なしと判断された。まず、アレクサンダー・アルボンがターン1でベアマンをオーバーテイクしようとした際、ハースと接触したが、スチュワードはこの接触について「ベアマンの責任ではない」と結論づけた。さらに、ローソンがアイザック・ハジャーに仕掛けた際の接触も、「軽微な接触」として処理され、ベアマンに対しても処分は下されなかった。スチュワードの説明によれば、「カーナンバー30(ローソン)は、ターン1の内側からカーナンバー87(ベアマン)を追い越そうとしていたが、アペックスの時点でローソンはベアマンのミラーにも映らないほど後方にいた」「2台の間に軽微な接触があったが、ベアマンはそのままエスケープロードを通り、両者ともポジションを維持していた。このため、この件はレースインシデントと判断し、さらなる措置は取らなかった」ただし、ベアマンには別件で10秒のタイムペナルティが科された。これは、ローソンとのバトル中にトラック外を通過し、アドバンテージを得たと見なされたためだった。
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