レーシングブルズのリアム・ローソンは、イモラでの苦しい週末を振り返り、バーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングによってレースの流れが完全に崩れたと語った。予選では、ローソンはQ2進出にコンマ1秒強届かず敗退。一方でチームメイトのアイザック・ハジャーはトップ10入りを果たし、好調ぶりを維持した。
決勝では29周目に発生したVSC(バーチャル・セーフティカー)により、大きく戦略が狂わされた。これはエステバン・オコンがパワーユニットの問題でハースをコース外に止めたことによるものだった。その後46周目にはフルセーフティカーが導入され隊列が再び接近したものの、その時点でローソンはすでに防戦一方の状況にあり、最終的には14位でフィニッシュ。今季まだポイントを獲得できていないニュージーランド出身のルーキーは、次戦モナコへの思いを次のように語った。「VSCとセーフティカーは僕たちにとって全然うまくいかなかった」とローソンはメディアに語った。「残念だったよ。ポジションを挽回しようと頑張っていたし、ポテンシャルも感じていたんだけど、VSCのせいでレースは終わったようなものだった」「マシンは週末を通して速かった。予選ではそれを試すことすらできなかったし、今日のレースでも示すことはできなかった。モナコは全然違うサーキットだし、あそこに行くのが待ちきれない」「アイコニックなサーキットで、F1マシンで走るのはきっと特別な体験になると思う。モナコはみんなにとっても全然違う挑戦になる。あそこでうまく走るには全く違うスタイルでマシンを操らなきゃいけない。でもすごくワクワクしてるし、悪い週末の後だけに、早くあの場所でリスタートを切りたい気持ちだよ」レーシングブルズのマシンが、低速で狭く、ツイストが連続するモナコ市街地に適応するかどうかについては、「現時点では判断が難しい」としつつも、ローソンは次のように続けた。「去年のレース結果を見ても、今年同じような展開になるとは限らないしね。でも今のマシンはいい方向に進んでるとは思う」さらに今年のモナコGPでは、新たに義務づけられた「2回のピットストップ」ルールがレース展開に変化をもたらす可能性もあると指摘した。「これは可能性を広げる要素になり得る」と述べたうえで、ローソンはこう締めくくった。「でも最終的にはマシンの速さがものを言うし、予選の重要性はこれまで通り変わらないと思う。だから、僕たちもそこに全力で集中していくよ」
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