WECのジェラール・ヌーブCEOは、2016年にF1からル・マン24時間レースと同じ日にレースを開催することは“明らかな攻撃”だと述べた。今年、ニコ・ヒュルケンベルグがポルシェで優勝したことで現役F1ドライバーの関心が高まっている。そんななか、新たに発表されたF1カレンダーでは、ル・マン24時間レースの日程(6月18〜19日)とF1ヨーロッパGPの日程が重なった。
ジェラール・ヌーブは、他の5つのWECイベントの日程衝突は回避不可能だが、アゼルバイジャンで開催されるF1ヨーロッパGPのスケジュージュリングは故意であると怒りを露わにした。ル・マン24時間レースとF1とのバッティングについてジェラール・ヌーブは「我々とこのレースへの明らかな攻撃だ」と Autosprint にコメント。「エクレストンが無頓着になにかをすることはない」ジェラール・ヌーブは「FIAはもっと我々を保護するべきだ」とし、ル・マン24時間レースを主催する西部自動車クラブ、WECプロモーター、そして、FIAの間いある、ル・マン24時間レースの週末はF1カレンダーをあけておくとの紳士協定に言及した。前回、F1とル・マン24時間レースの日程が重なったのは、次シーズンから西部自動車クラブが生まれ変わったWECのプロモーターとして発表された2011年まで遡る。ジェラール・ヌーブは、損をするのはファンとドライバーだと付け加えた。「そうすることによって、いまだ世界でもっとも重要なレースにF1スターの参戦の可能性がなくなることになるので残念だ」「ヒュルケンベルグや他のF1ドライバーも参戦する可能性があった。モータースポーツファンが損をする」西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長も、日程の衝突について同じような意見を示している。「ル・マンに関しては心配していないが、ファンにとって残念に思う」とピエール・フィヨンは述べた。「過去にそうであったように、彼らはF1ドライバーを見たいと思うからね」日程衝突により、ニコ・ヒュルケンベルグは、2016年にポルシェでル・マン24時間レースの連覇を目指すことができなくなった。
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