2025年F1ラスベガスGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。11月22日(土)にラスベガス・ストリップ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第22戦 ラスベガスグランプリの決勝レースが行われた。首位のマックス・フェルスタッペンを筆頭に、トップ10のドライバーたちはそれぞれが異なる展開のなかで自らのレースを組み立て、結果を持ち帰った。
優勝争いから中団の上位争いまで、タイヤ戦略、序盤の混乱、温度変化といったラスベガス特有の要素が順位を大きく左右する展開となった。ドライバーたちはレース後、それぞれの視点から戦略判断やクルマの状態、コース上で直面した課題を振り返っている。ここではトップ10フィニッシュを果たしたドライバーたちのコメントを順位順に紹介する。1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「今日はすべてが本当にスムーズに進んで、タイヤを持たせることもうまくできた。ここで勝つことができて素晴らしかったし、とても良い一日だった。最後の数周は非常に強力で、ミスもなく、ピットウォールとのコミュニケーションも終始良かった。スタートもすごく良くて、ランドは少しブレーキが遅れた。前に出ることが重要で、そうすることで自分たちのペースで走って、すごく安定していられた。レース中、ミディアムタイヤは予想以上に良い感触で、最初のスティントをしっかり走れたことで、ハードに切り替えたときも楽になった。今日は良いレースができて、ペースも良く、すべてが本当によく機能した。残りのレースでは、できる限りのことをして、シーズン末まで可能な限り多くのレースで勝利を目指し、すべてを最大限に引き出すだけだ。今日はすごく楽しかった。」2位:ランド・ノリス(マクラーレン)※DSQ「今日はすごく残念な終わり方になってしまった。レース終盤にいろいろマネジメントをしないといけなかったんだけど、今ではそれがマシンに問題があったせいだと分かっているし、その結果として残念ながら失格になってしまった。本当に多くのポイントを失うことになって悔しい。僕たちは常にできる限りのパフォーマンスを見つけようとプッシュしているけど、今日はそのバランスが明らかにうまく取れなかった。今さら僕にできることは何もないし、次のカタールに気持ちを切り替えるしかない。全セッションでできる限りの最高のパフォーマンスを発揮することだけに集中する。」3位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「今日は厳しいレースだったから、P3でフィニッシュしてまた表彰台を加えられたことにホッとしている。両方のスティントでマックスにプレッシャーをかけるチャンスはあったけど、その分タイヤを傷めてしまった。特にハードでそれが顕著で、そこからのレースはかなり厳しいものになった。途中で、もう1回ピットストップが必要になると思った瞬間もあったけど、後ろとのギャップが十分あったおかげで、ペースをマネジメントして3位を持ち帰ることができた。キミは本当に素晴らしい仕事をして、ロード上では4位、最終結果では5位でフィニッシュした。チームとしてはまた多くのポイントを持ち帰れたし、アブダビでコンストラクターズ2位を守るという目標に向けて、この勢いのままカタールへ向かうよ。」4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)※DSQ「スキッド摩耗による不運な失格という結果で、この週末をノーポイントで終えることになって残念だ。グリッドがこれだけタイトな状況だから、僕たちはいつもどこでパフォーマンスを得られるかを探っているけど、今回はそれがうまくいかなかった。今は気持ちを切り替えて、最後の2戦でできる限り多くのポイントを取ることに集中しないといけない。どちらのサーキットも、これまで僕たちが強さを見せてきた場所だからね。」5位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「今日のレース内容には本当に満足している。昨日のQ1敗退からのレースだったから、取り返すような気持ちだった。あれだけ後方からのスタートじゃなければ、間違いなくもっと前で戦えていたはずだと思う。そうした意味でも、今日のパフォーマンスやチームのポイント獲得には満足している。レースの半分あたりでフロントタイヤにグレイニングが出てきて、2回目のストップをしなければいけないかもしれないと心配したけど、タイヤに“話しかけながら”なんとか持たせた。最後にはグレイニングも消えて、強いラップを刻めたおかげで、ペナルティのダメージも最小限に抑えてP5を獲ることができた。」6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「複雑な気持ちだ。P6で終えることには満足していないけれど、自分のレースを振り返れば、出せるものは全部出し切ったし、いいバトルもできたし、必要なところでしっかりリスクも取った。そういう意味では自分自身のパフォーマンスには満足している。最初のスティントはオーバーテイクも多くて楽しめたけれど、ピットストップの後は難しくなった。僕たちのストレートスピードは最も強くはなかったから、競争相手と戦うが難しかった。ブレーキングで挽回することはできたけれど、キミのDRSの中にいるオスカーを捕まえるのは難しい状況だった。残り2戦、チームのために必ず勝利を持ち帰りたいし、そのために全力を尽くす。」7位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「今日はP7を喜ぶべきだと思う。すごく良い仕事ができたし、レースもしっかりとやり切れた。ピットストップでは少し保守的だったかもしれないし、ルクレールやピアストリとポジションを直接争わせることもできたかもしれないけれど、すべてが良い学びになった。結果として、ペースは良かったし、トップチームに近い競争力があった。僕たちはミッドフィールドの中では最速のマシンだったから、今日のポイントには満足していいと思う。この勢いのまま残り2戦も全力でいくよ。チャンピオンシップ5位を守り切りたい。」8位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「今日のレースには満足している。できることは全部出し切れたと思う。プラクティスではロングランができていなかったから、ある意味で未知の状態だった。スタート前はもっとグレイニングが出ると予想していたから、少し保守的なマネジメントをしていたけれど、実際にはフルプッシュに近いレースだった。今週末のチームの仕事には誇りを感じている。FP1からミスもなく、必要なことを全部やり切れたから、この4ポイントは素直にうれしい。残りのカタールとアブダビは、もっとマ...
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