ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1ラスベガスGP決勝のスタートで「自分のミスだった」と率直に認めた。レースはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が圧勝し、ノリスは2位でフィニッシュ。タイトル争いでは依然として主導権を握っている。ポールポジションからスタートしたノリスは、1コーナーの進入でフェルスタッペンを抑えにかかり、大きくラインをクロス。しかしブレーキポイントを誤ってオーバーシュートし、フェルスタッペンとジョージ・ラッセル(メルセデス)に先行を許した。
スタートで痛恨のミス、ノリス「ブレーキを遅らせすぎた」ノリスはレース後、「マックスに勝たせてあげたよ」と軽口を叩きつつも、すぐに言葉を続ける。「いや、単純にブレーキが遅すぎた。完全に僕のミスだよ。20秒差で勝つんだから、あっちの方が良い仕事をしたってことだし、今日は彼らの方が速かった」「難しいレースだったけど楽しかった」フェルスタッペンを称賛ノリスはマシンのフィーリング自体は悪くなかったと振り返る。「楽しいレースだったよ。難しかったけど、悪くはなかった。ただマックスが良いレースをしただけだし、レッドブルは速かった」さらに、ミスを認めつつもパフォーマンスには手応えがあったと語る。「ターン1では攻める必要があるんだ。でも今日はちょっと攻めすぎた。それがすべて。2位は悪くないし、良いポイントも取れた」タイトルの主導権は依然ノリスに ― ピアストリに30ポイント差今回の2位で、ノリスはチームメイトのオスカー・ピアストリに対するリードを 30ポイント に拡大。ピアストリは4位に留まり、ここ数戦の流れを断ち切れなかった。タイトルの条件は次戦カタールで明確だ。ノリスは以下の条件で カタールGPで初のワールドチャンピオンが決定 する。■ ピアストリに 5ポイント以上 負けなければ良い■ フェルスタッペンに 17ポイント以上 負けなければ良いノリスは依然として圧倒的に有利な立場にあり、勢いも彼の側にある。ラスベガスで見せた強さと課題 ― GVE視点の流れ分析ノリスの敗因は明確で、スタートのミスがすべてだった。しかし、そこから20秒差ながらも2位まで戻し、レースペースは決して悪くない。マクラーレンの総合力は依然としてトップクラスで、タイトル戦略としては最小限のダメージに抑えた形だ。一方フェルスタッペンは、スタート直後で勝負を決め、以降は完全コントロール。レッドブルにとって今季ベスト級のレース運びで、タイトル戦線にわずかな望みをつないだ。ノリスは悔しさを隠さなかったが、「ミスをリカバリーして2位」――これはむしろ王者の走りと言える。タイトル行方は、いよいよカタールでの直接対決に委ねられる。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿
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