ランド・ノリスは、マクラーレンの今季型F1マシンMCL39が昨年のMCL38よりも「扱いづらい」と感じていることについて、十分な準備ができていなかったと認めた。2024年シーズン、マクラーレンはMCL38を駆ってコンストラクターズチャンピオンを獲得。チームとして大きな成功を収めたことで、2025年シーズンにはさらなる期待が寄せられていた。
実際、マクラーレンF1(通称「パパイヤ軍団」)はその期待に応える形でシーズン序盤から快走。MCL39は選手権争いをリードしており、オスカー・ピアストリとランド・ノリスの両ドライバーがランキング上位を占めている。しかしグランプリ5勝を誇るノリスにとって、今季は順調とは言い難い。開幕戦メルボルンではピアストリを上回ったものの、それ以降はオーストラリア人チームメイトに後れを取っており、現在ピアストリに16ポイント差をつけられている。ノリスはその理由として、新車MCL39に対する“フィーリング”の難しさを挙げた。自身、このような苦戦を強いられるとは思っていなかったという。「新車の方が扱いにくいなんて、全く思っていなかった」と、25歳のノリスはRacingNews365を含むメディアに語った。「もちろんシミュレーターなどはあったし、いくつかの情報もあった。でも、そこまで気になるような兆候は見られなかった。だから答えとしては『ノー』だね」「十分な兆候はなかった」ノリスは、MCL39は性能面で確実に進化していると認めつつも、マシンの真の挙動は実際にサーキットで走ってみなければ分からないと強調した。そのため今季に向けた準備が不十分になり、多忙なF1カレンダーのなかで試行錯誤が続いている。「僕たちは確かにステップアップになるとは思っていたし、速くなることも分かっていた。でも実際にサーキットに持ち込んで、いろいろなコースで走ってみないと、本当のところは分からない」「コースによってはフィーリングが良く感じられる場所もあったし、マシンに好印象を持てた部分もある。でも、それだけでは十分に備えるには足りなかった。今思えば、もっと準備すべきだったのかもしれない」
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