ランド・ノリスは、F1イギリスGPでの敗北がマクラーレンに「新たな集中」をもたらし、2024年のF1シーズンにおける転換点となったと明かした。マクラーレンはコンストラクターズ選手権でトップに立って残り3戦を迎える一方で、ランド・ノリスはドライバーズタイトルでマックス・フェルスタッペンを上回る可能性を残す唯一のドライバーとなっている。
しかし、前回のブラジルでの惨敗により、86ポイントが獲得可能な状況で、フェルスタッペンが62ポイントのリードを広げたため、ノリスの見通しは厳しい。マクラーレンとランド・ノリスは、レッドブルの低迷に乗じてフェルスタッペンとの差を縮めるチャンスを逃したとシーズンを通して嘆かざるを得なかった。ランド・ノリスは、2024年が失敗と見なされるべきではないと主張しており、イギリスグランプリの敗北がチームに長期的な影響を与えた出来事を強調した。マクラーレンは母国でのコンディションが変化するレースで勝利を収める寸前だったが、レース終盤にスリックタイヤに交換したことで、ノリスはレースリーダーの座を最終的な勝者であるルイス・ハミルトンに奪われてしまった。フェルスタッペンもまた、マージンを守り抜いたことで、3位でゴールしたノリスは、このレースがマクラーレンのすべての部門のレベルアップにつながったと明かした。タイトル争いに参加することで、毎週末の集中力が高まるかと尋ねられたノリスは「100%だ。チャンピオンシップを争うことで、より集中力が高まる」と語った。「正直に言って、かなり前から変わっていたと思う。おそらくマイアミ(ノリスが初勝利を収めた場所)の頃には変わっていたと思う」「それが、自分たちにとってかなりうまくいきそうな年になるかもしれないと、ある意味で気づいた時期だったと思う」「その頃には、あらゆる面でより集中し、より多くの作業を行う必要があることは明らかだった」「そのうちのいくつかはその後も続いた。自分たちは、おそらく優勝できなかったことをある意味で後悔するようなレースを何度も経験してきたと思う」「おそらくシルバーストーンが主な例だろう。思うようにいかなかったレースだ」「もう少し良い結果を残せなかったことを、少し残念に思っている」「シルバーストーン以降、おそらくそれ以上に、全員がかなり新たな集中力を得たと思う」「僕だけでなく、メカニックやエンジニア、ファクトリーの全員がそうだった。なぜなら、時間が経つにつれて、少しずつ現実味を帯びてきたからだ」「僕たちはチャンピオンシップ、コンストラクターズチャンピオンシップ、ドライバーズチャンピオンシップの両方で戦うという、非常に懸命に努力してきた立場に戻ってきた」「最高だよ。間違いなく、もっと楽しくなった。勝利を目指して戦っているとき、そしてチャンピオンシップを狙っているときは、常に楽しくなるものだ。でも、僕はまだリラックスしている」「プレッシャーは増えているし、少しナーバスにもなっているが、全体的には正直、とてもリラックスしていて、落ち着いている」「シーズンが進むにつれて、間違いなくストレスは増え、難しくなるだろう」「でも、僕は幸せだ。居心地の良い場所にいる。自分自身に集中している。そして、そう、今この瞬間を楽しんでいるんだ」ランド・ノリス、シルバーストーンでの母国初勝利を逃す。これまでF1での全レースにマクラーレンから出場してきたノリスは、F1の第一線で戦うことにまだ慣れていないと認めた。「いつも奇妙に感じていると思う」と、ノリスは子供の頃からの夢が現実になったことについて付け加えた。「落ち着くにはあと数年はかかるかもしれない」「でも、テレビで見ていたのはつい最近のことのように感じている。フェルナンド(・アロンソ)、ルイス、ジェンソン(・バトン)など、みんなを見ていた」「そして今、その立場にいるのは僕だ。だから、まだ奇妙な感じがするが、同時にとてもクールだ。そして、特にマクラーレンで、自分がいるこの立場にいられることは、幸運であり、光栄に思っている」