マクラーレンF1のランド・ノリスは、2023年F1オーストラリアGPの再スタート時の混乱について、「モータースポーツの頂点」にふさわしくない「ひどい」ピレリF1タイヤを非難した。ケビン・マグヌッセンがウォールに接触したことによる2度目の赤旗により、レースは中断中に新しいソフトタイヤに交換され、58周目の56周目に3度目のスタンディングスタートが切られた。
しかし、ターン1ではフェルナンド・アロンソがカルロス・サインツにスピンさせられ、アルピーヌF1チームのチームメイトが互いに排除し合い、ローガン・サージェントがニック・デ・フリースをヒットするという混乱が起こり、メルボルンでのレースは再開後すぐにまた中断となった。ランド・ノリスは、ピレリのF1タイヤがインシデントで果たした役割を非難し、「グリップの悪さは言葉では到底表現しきれないほどだ」と述べた。最終的に6位となったノリスは、セーフティカーによる赤旗中断と順位の変更を要求したスチュワードについて「彼らに恨みはないけど、決断を下す人たちは、クルマの中で何が起こっているのかを知らない」と語った。「65℃のソフトタイヤを履いていて、コース上でグリップがどれほど少ないかについて言葉では到底表現しきれない」「悪い気温ではなかった。でも、タイヤが機能しなかった。この路面でこのタイヤ温度では、グリップがどれだけ悪いか説明できない」「だからターン1でみんなが直進してロックしてしまうんだ。文字通りグリップがないから、早めにブレーキをかけなければならず、それが混乱を招き、インシデントを引き起こす」ノリスは、現在の23インチピレリ(18インチホイールリム装着)がF1の基準に達していないことを示唆し、このゴムを「ひどい」と評した。「もし、タイヤがグリップしているように感じられたら、混乱や不手際がなく、いいレースができたと思う。とにかく難しい」「誰も不器用だったわけではない。レースをしていて、グリップがなかっただけだ。単純なことだ」「もっとグリップするタイヤが必要だし、モータースポーツの頂点に立つF1マシンに装着される場気だと感じられるタイヤが必要なんだ。現時点では、今日のような日はかなりひどい感触だ」リスタートのグリッド最後尾では、ローガン・サージェントがターン1でロックアップし、アルファタウリのニック・で・フリースに追突。デ・フリースはスピンしたが、サージェントはこれまでのところペナルティを回避している。サージェントは、タイヤの温度にも責任があると語る。「ブレーキを踏んだとき、タイヤもブレーキも、何もかもが温度にあっていなかった」「ブレーキを踏んだだけで、すぐに両方のフロントをロックした」「ニックに申し訳ない。そんな風に一日を終えるのは嫌だ。何が起こったのか見てみる必要があるけど、前の2回のスタートで同じような場所でブレーキをかけたように感じたので、間違いなく奇妙に感じた」