マクラーレンのリザーブドライバーを務めるランド・ノリスは、噂されているトロロッソ・ホンダなどで2019年にF1デビューするという選択肢もあるが、F1昇格を遅らせた方がベストな選択かもしれないと語る。今シーズンの開幕時、ランド・ノリスは2020年にマクラーレンのF1シートを獲得できるのであれば、2019年はレースを欠場しても不満はないと語っていた。
今年、F2選手権でタイトル争いを繰り広げているランド・ノリスは、2019年のマクラーレンのドライバー候補に挙げられているが、それ以外の複数のライバルチームから関心を寄せられている。今シーズン序盤には、レッドブルがトロロッソで結果を出せていないブレンドン・ハートレーの代役としてランド・ノリスの獲得について打診したが、ランド・ノリスを手放したくないマクラーレンはそれをすげなく断わった。しかし、トロロッソからテクニカルディレクターのジェームス・キーを引き抜き、早期加入を望むマクラーレンは、その交渉の切り札としてレッドブルにランド・ノリスを差し出すとも噂されている。異なるチームで走った後にマクラーレンに戻るというシナリオについて質問されたランド・ノリスは「もちろん、それもいいと思う」とコメント。「F1にいることができるという意味ではいいかもしれないけど、必ずしもそれがベストな選択ではないと僕は思う」「理想的には来年マクラーレンといることっだし、それがパーフェクトな状況だ」マクラーレンはまだ2019年に現行ドライバーの二人のどちらとも契約を発表していない。フェルナンド・アロンソはF1を離れてインディカーへの参戦が噂され、ストフェル・バンドーンは厳しいシーズンを過ごしたことでシート喪失の危機に陥っている。F1の“シリーシーズン”に初めて関与することになった心境について質問されたランド・ノリスは「それを言うのは難しい。特にフェルナンドが来年に何をしたいと思っているかを実際に僕たちの誰もわかっていない状況だからね」とコメント。「もちろん、F1にいることができればとても嬉しいだろう」「でも、同時にマクラーレンと一緒にいてFP1で走りたいと思う、F1で走る機会が増えると言っていいかもしれない」「なので、2020年にシーズンが確認された方がより良い機会かもしれないし、もっと良い状況にいられるかもしれない」今年、ランド・ノリスはFの開幕戦バーレーンで優勝する鮮烈デビューを果たしたが、それ以降は勝っておらず、メルセデスのジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルにランキング首位の座を明け渡している。シーズンの3分の2が終了した段階でランド・ノリスはジョージ・ラッセルに12ポイント差をつけられているが、その経験は必ずしもF1デビューにもう1年費やしてもいいという寛容な心に影響しているわけではないと主張する。「この時代のF1は飛び乗ってすぐに速く走れるほど簡単なものではない。F2と比較すれば特にね。多くのドライバーにとってそうだと思う。僕でさえ時間はかかる」「FP1でいろいろと経験すれば、クルマ、チーム、彼らがどの方向に進んでいるかについて多くのことを学ぶことができる。もちろん、2020年にむけてもっと良いポジションにいられるだろう。でも、それは1つの環境に過ぎない」「他にも多くのことが起こる可能性がある」